第四十七話 エースの条件
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を入れて吹き飛ばす。
『グアッ―――!?』
衝撃でコックピットが揺れ、直接コックピットを蹴りつけられた事で大きく揺れる。下手をすれば意識が飛んでしまうことだろう。だが、必死に堪え体勢を立て直すと目の前にはデスティニーが立っており、左手で頭を掴んできた。
『落ちろォォォ―――!』
「やらせんッ!!」
横合いからレジェンドのビームを躱し続けていた劾がグラップルスティンガーを放ち、デスティニーの左腕に命中させることで一瞬膠着する。そして、それを狙ってリフターを解き放った。
『なッ!?』
リフターを受け止めるよりも躱した方が良いと判断したシンはその攻撃を避け、お返しだとばかりにビームブーメランで左手を掴んでいたグラップルスティンガーを切り裂き、ブーメランをそのまま投げつける。
「グッ―――!」
脚のビームブレイドを展開し、実体の部分を攻撃することで迎撃しようとするが、対ビームコーティングがブーメランにも成されていた為に、巧く捌ききれずに脚がブーメランによって半壊する。更に、片脚が半壊した事と、リフターを飛ばしたことで機動力が下がり、レジェンドのビームがジャスティスを捉えた。
『が、劾ッ―――!!』
イライジャは自身が足手纏いになってしまったが為にこのままでは劾が落とされてしまうと考える。どうにかする事は出来ないのかと、必死に猛攻から耐えながら釘付けにされている劾を助ける方法をイライジャは考える。実力では絶対に勝てない。機体の性能差も相手が上―――ならどうすればいい。
(劾自身が俺と同じ立場ならどうする?いや、劾じゃなくてもいい―――カイト・マティガンなら、グゥド・ヴェイアならどうした!俺は―――)
『やってやる、やってやるさ……行くぞォッ!』
「イライジャ!無茶は止せ!?」
イライジャはストライクルージュを加速させてデスティニーとレジェンドに向かう。
『このッ、大した腕もないくせに!』
イライジャはシールドに取り付けられていたブーメランを投げつけ、ガトリング砲で牽制しながら真っ直ぐ進む。無論、デスティニーもレジェンドもその程度の攻撃で怯むはずもない。逆に撃墜しようとビームが襲い掛かる。
『ぐうゥッ!』
直撃は避けつつも、二機のビームはストライクルージュを被弾させ、損壊していく。
『まだ、だッ!』
再度スラスターを噴かせる。限界まで加速し、その距離がデスティニーを捉えた。
『そんな事したって!』
『今だッ!!』
接近してきたストライクルージュをデスティニーはカウンターの要領でアロンダイトを振りかぶる。しかし、イライジャはその攻撃を待っていた。左腕のシールドとPS装甲が赤く染まっていた部分にあえてぶつけ、刃を食い込ませる。無論、
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