暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick45_全てを溶かす“情熱”さ
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
熱風が届いていた。

「・・・本当に無茶苦茶だな」

「黒妻、覚えておくといい。

 炎の道 (フレイム・ロード)は炎を操る道じゃない。

 熱を操る道だ」

地面を走るときに発生する摩擦熱。それを操り最速を走る。

そして熱で生まれた空気(レンズ)を操り、新たな熱を生み出す。

 それが炎の道 (フレイム・ロード)

「そして何より、炎の王の条件を持っている限りあいつは負けない」

「条件? さっきも言っていたな。なんだそれ?」

「諦めない、挫けない心。 いや、ここは“情熱”というべきかな。


  ≪炎の王≫に必要な絶対条件。
  
    それは全てを溶かす“情熱”さ    」

信乃について言っているのに、なぜか自分の事のように嬉しそうに話す宗像。
そこには強敵(ライバル)などと生温く思えるほどの関係があっての気持ちだろう。

「“情熱”か・・・あいつにぴったりだな」

「位置外、こんな相手でも玖渚(くなぎさ)機関の全てを賭けて戦って勝つ自信はあるのか?」

『・・・・・ふん、そんな戦いなどは起こらない。

 ニシオリは我が機関に組み込むのだからな』

宗像の言葉に位置外は少し遅れて答えた。

その返事にはいつもの覇気が無かった。

「さーってと。後始末に行くか。

 あいつはもう動けないだろうからな」

黒妻の言葉に宗像も頷き、屋上から降りていった。






「あ〜、疲れた。

 よかったよ、≪メギド・フレイム≫で壊れてくれて。

 ≪クロスファイア≫まで出すのは勘弁だからな・・・・」

技を終えて、信乃は地面にへたり込んだ。

メギド・フレイムで発生させた熱は“溶解する監獄”(バーニング・プリズン)で操作して
操縦席をギリギリで外し、パイロットの2人は(外部的には)怪我をせずにいた。

そして操縦席以外の全て、破壊した脚から頑丈なハサミ、堅い胴体、凶悪な砲台(しっぽ)
跡かたもなく消え去っている。

溶かすのを通り過ぎて蒸発させた。

人間の限界を超えた、太陽(しぜん)を使った(トリック)

もちろん信乃も無事ではない。

球鬘(たまかずら)との戦闘前に玉璽(レガリア)を開放して、脚に負担を賭けていた。

その後で玉璽の完全開放をした結果、
学園都市に来てから一番ひどい怪我が信乃を襲った。

脚だけではない。メギド・フレイムは全身を使って発動させた(トリック)

疲労も限界を超えていて立つことも困難な状態にあった。

いや、意識を保つ事もギリギリである。

「つーちゃん、後始末よろしく・・・・」

『いいだろう。高貴なる私の・・』

そしてついには仰向けに倒
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ