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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
06 追撃 その二
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いているのだ。

「姫様。
 こっちに忍び込んでいたニンジャの排除は終わったぜ」

「こっちに寝返ってくれそうな人は?」

「もちろん誘って寝返らなかった連中のみ排除したさ」

「わかったわ。
 ニンジャ連中の掌握につとめて。
 ゼノビアでは最前線で戦ってもらうわよ」

「へいへい」

 ニンジャ姿のコリが不意に警戒すると、トードが城壁から敵軍を眺める私に近づく。
 コリの反応はトードつきのニンジャに対してだろう。
 トード本人は若干腰がひけているが、それはご愛嬌。 

「凄くおぞましい軍勢ですな。
 これに勝てるとおっしゃるので?」

 コリの仕事ぶりは見事の一言。
 トードも腹はくくったらしく、こっちに残る事に。
 だからこそ、この二人の忠誠を勝ち取るために、私の力を見せ付けないといけない。

「ご安心を。
 私も担がれた神輿としてこの場に立っている訳ではありませんので」

 息を吸い込んで、眼下に広がる亡者の群れを見つめる。
 死臭による吐き気も我慢して、亡者達への鎮魂を思いながら、私は、私ができる祈りを亡者達に捧げた。

「天駆ける星々の輝きよ、我が下に集いて汚れし大地を浄化せん!
 スターティアラ!!」

 半分以上居たスケルトンとゴーストが消滅した事によって、前衛を失った帝国軍は大混乱に陥った。
 残った連中もポチの突進によって指揮系統再編ができず、ジドゥ率いるホークマンとグリフォンに背後を襲われ、ビーストテイマーのフレディ指揮するオクトパス達に蹂躙されるのみ。
 そして、スターティアラを唱えた後の私を含めたクレリック達が回復魔法をかけ続けた事で寡兵にも関わらず包囲に成功。
 生き残った連中も降伏し、こうしてポグロムの森における戦いの体勢は決した。



 五日目

「どちらにいらっしゃるので?」

「わっ!
 き、貴様は……貴様は……」

「違うじゃないですか。
 ここは、『ポグロムの森をぬけてくるとはなかなかやるな。しかし、きさまたちはこれ以上進むことはできん。なぜならここで朽ち果てるからだ』
 ぐらい言ってくれないと……」

 ついていた護衛のデビルが鎌を構えるが、リーダーであるゴエティックのカペラが既に逃げ腰である。
 あ。
 ぽちがデビル一匹を壁に叩きつけた。
 うわ。グロい……

「化け物め!化け物め!!化け物め!!!
 私の研究が……
 偉大なラシュディ様からさずかった、わしの魔力が……」

 出撃した帝国軍が貿易都市バイアにて全滅した報告はあっという間に帝国軍本拠地ゴヤスに届いてしまい、生きている連中は我先にと逃げ出したのである。
 各地に散らばっていた部隊を集め貿易都市マラニオンにて集結させた反乱軍はその
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