戦闘校舎のフェニックス
第19話
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悩むなんて俺らしくないか」
「ああ、らしくない。雪でも降るんじゃないか?」
「おま!それは言いすぎだろ!」
「お、調子戻ったか?それに事実だ。言われたくなかったらもう少し考えて自重を・・・」
「やめろ!ここで小言なんて聞きたくない!」
「それでこそイッセーだ」
「何処で判断されてんだ。・・・ちょっと外行ってくるわ」
「わかった。明日もあるんだ無理するなよ」
「おう。・・・サンキュー、朔夜」
そしてイッセーは部屋を出て行った。
とりあえず、これでいいだろう。
だが、根本の解決にはなってない。
手が無いわけではないが、部長の許可が必要だ
明日、部長に相談してみよう。
◇◆◇
翌朝、部長に相談してみたところ、部長の方も同じことを考えていたらしい。
どうやら、あの後部長とイッセーで会話をしたようだ。
イッセーに自信をつけるために、今日のメニューを始める前にイッセー対祐斗で模擬戦をやることになった。
「イッセー、ブーステッド・ギアを使いなさい」
部長からそう指示が入る。
この合宿中、イッセーはブーステッド・ギアの使用を禁止されていた。
「ブーステッド・ギアを発動させて、二分後、戦闘開始よ」
「わかりました。ブーステッド・ギア!!!」
「『Boost!!』」
イッセーがブーステッド・ギアを発動させ、倍加を始める。
その間、ブーステッド・ギアから出る音声のみが流れていた。
二分後。
「『Boost!!』」
13回目の倍加が終わる。
「ブーステッド・ギアの力を解放させなさい!」
「はい!」
「『Explosion!!』」
イッセーが倍加の力を解放させた。
この状態になると一定時間倍加を保ったまま戦える。
逆に倍加の途中だと力が不安定でその状態で戦うと倍加がリセットされる場合があるらしい。
そのため、倍加をしている時は逃げるか隠れるかをしていた方がいい。
そして解放状態は解放中のイッセーの動きや残り体力で時間が変わる。
動けば動くほど時間が短くなるようだ。
「それじゃあ、始め!」
部長の開始の合図とともに祐斗がすぐさま動いた。
神速を持ってイッセーに迫る。
カンッ!
祐斗の上段からの攻撃を籠手で防ぐ。
「っ!?」
今の一撃で決めるつもりだったのだろう。だが、決まらなかったことに驚き動きが止まった。
止まった隙にイッセーは右から拳を放つ。
スッ。
当たる直前で祐斗が躱す。
あの至近距離から高速で動いたためイッセーは祐斗を見失ったようだ。
左右前後と確認し、見当たらなかったのですぐさま上を見上げると丁度祐斗が木刀を振り下ろす瞬間だった。
ゴッ!
その木刀はイッセーの頭に直撃し鈍い音を立てた。
「
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