戦闘校舎のフェニックス
第19話
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」
「そうでした・・・もう、触れません」
聖水も悪魔にとっては毒、光と同じなのだろう。ただ、光ほど毒性が強いわけではなさそうだ。俺なら問題ないから今回の戦いで使えそうなら使ってみようかと思ったが微妙なとこか。
「制法も後でお教えしますね。いくつかありますから」
そういうと次に本を取り出した。
「次は聖書です。小さいころからずっと読んでいたのですが今では一説でも読むと頭痛がして困っています」
「悪魔だもの」
「悪魔ですから」
「悪魔だからね」
「・・・悪魔」
「悪魔だからな」
イッセーを除く全員から総ツッコミが入り、涙目になった。
「ううう、でもこの一説はすごく好きな部分なんです。・・・ああ、主よ。聖書を読めなくなった私をお許し・・・あう」
神に祈りを捧げようとして頭を押さえた。
◇◆◇
アーシアの説明も済み次の勉強に移る。
「次は朔夜。お願いね」
「わかりました」
俺による魔法についての講義だ。
「では、まずは俺の使う魔法と、みんなが使う魔力の違いから説明します。
皆の使う魔力はイメージさせたものを発生させます。そのため創造力や想像力が必要になります。また、使用者のイメージがもとになるので同じモノをイメージしても違いが生まれます。
対する魔法は術式から結果をだし発生させる。そのため、知識や頭の回転、計算力が必要になり、同じ術式ならある程度は同じ結果となります」
技量の差で違いは出るが、計算式の答えが一定であるように結果は同じになる。
「要するに、魔法は『どうしてそうなるか』を理解していないと基本的に扱えません」
どうして火が燃えているのか。どうして雷が起きるのかを理解し計算すれば発生させることが出来るのが魔法だ。
「つまり、化学的な知識が必要って事か?」
イッセーが質問をしてきた。
「そういうわけじゃない。科学的解釈で魔法を起こすこともできるがその辺は術者次第だ。結果が同じ魔法でも過程が違う場合がある。
火の例を挙げると、五行思想と四大元素だな。考え方は違うがちゃんとしていればいいんだ。
それに転移とか化学じゃ不可能だぞ」
「俺にもできるのか?」
「やってみないとわからないが、魔法の動力は法力や魔力だ。それを考えると無理じゃないか?当面は魔力を扱っておけ」
簡単なものならできるかもしれないが、魔力量が残念な現状試すこともできない。
「そういえば、法力と魔力ってどう違うんだ?」
説明してなかったか。
「魔力は悪魔が持つ力。法力は人間が持つ力。魔法を魔力で動かすことが出来るが、イメージしたものを直接法力で変換させることはできない。法力でできることは大抵魔力でできるとおもっていい」
使用者の技量にもよるが大抵はできると思う。そもそも魔法の成り立
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