第一幕その十一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
こう言うのであった。
「それとも主に導かれることなく去ることになるのか」
「しかし私は」
だがここで王は項垂れて父王に言葉を返した。
「父上、どうかもう一度」
「どうしたというのだ?」
「この務めを果たしてくれぬでしょうか」
これが彼の言葉だった。
「どうか私に代わって」
「それは何故だ?」
「私はもう生きることを望んではいません」
顔を俯けさせての言葉だった。
「ですから」
「それはできん」
しかし王の返事は悲しいものだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ