暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第70話 少年と少女は本気のようです
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


星鉄の塊で作られた大剣を真上から受け止めれば、折れる!

バキンッ
「ふっ!まだまだ終われんよ、このようなものでは!」
ドガォンガドォンボゴォォン!!
「ええ、その程度でも終わりませんよ!『翼族流 光皇・虚神』!神鳴流奥義『斬魔剣・参の太刀』!!!」
ゴォゥッ!

刀を折られた松永がばら撒いた爆弾を斬月で防御する。流石に多かったようで、あちこちが破損する。

それを無視して、肉体強化と気を増加させる。そして放つのは、斬魔剣の第三技。

一は選んだものを、二は防御を無視する技。しかし参は、あまりに別物ともいえる技。それは―――


「どぉりゃああああああああああああああああああああああああ!!!」
ズッドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
「ぐぅぅぅぅぅ、はははははははははははは!」


自分の力と気によって、無理矢理相手を斬る力技。

しかし、無理な強化をした甲斐あって松永を斬り伏せる事に成功する。ですが、これで―――

パキンッ
「……ご苦労様です、"夕凪"。無理に付き合わせてしまいましたね。」


愛刀"夕凪"は、奇しくも先程の松永の刀と同様、真ん中から折れてしまいます。

いくら鍛えられた刀と言えど、普通の刀。愁磨さんの技による強化と魔王級の障壁との激突・・・

耐えきれるものではありません。


「おや、おや………私を倒すため、だけに……刀を犠牲にするとは。」

「!?まだ、生きてっ!」

「いやはや、勘違いしないでいただきたい……。この様だ、もうすぐ地獄に帰るよ。

だが、その前に……。」


上半身だけになった松永は、下半身の方についている鞘を取り、そこで何か呪文を呟く。

するとそこに先程とは別の刀が現れ、それを私に差し出す。


「……何のつもりですか?」

「いや、何。刀が折れれば、贈呈するのが信条でね。それと……卿の成長に少々先を見た。」

「………いいでしょう。刃を交えた者として信じましょう。」

「ふふふ、思い切りも良い。それは宝刀"十束"。あぁ、ついでにこれも進呈しよう。

やはり武士には脇差あってこそだからね。」


更に(こちらはごく軽く)脇差をポイと放って来る。な、なんだか異常に禍々しい気が張り付いて・・・。


「それの名は"不動行光"。信長殿の持ち物であったが、少々くすねて来たのだ。」

「ちょ、そんなものを私に渡されても―――ああ、もう……。」


文句を言う前に、松永は砂の様に消えてしまう。・・・災厄を撒き散らす悪魔の長の割に、随分呆気ない。

まぁ史実の通り自爆とかされるよりは全然いいのですけれど。


「さぁ、急
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ