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復興の花
復興の花
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[9] 最初
こと言われても困りまりますよ。難しいでしょうけど動いてはみまから」


 
 2012 3.18

 海がしけ
 係留されてる船が暴れ馬のように動いている
 雪が人を襲うように吹雪く
 それは爆弾がこちらに近づいているからだ

 
 
 事務所
 
水野のデスクの電話が鳴った。
水野「何の御用ですか?」
棚井「随分不機嫌ですね」
水野「すいませんね。不機嫌な声で」
棚井「ズバリ言います。モデルケースとして認可法人が特例認可されました」
水野「えっ。ホントですか?」
 驚く水野
棚井「役人は嘘をつけない規則なので」
水野「すいません。言葉が出てきません」
棚井「……」
 電話を切る水野
 正が水野のもとに近づく
正「誰からだ?」
 イスから立ち上がる水野
水野「やっと認可されました」
 正は海が見える窓を覗く
正「やっと始まったな」
 
 それを聞きつけた他のメンバーたちが嬉しさを爆発させるように喜ぶ

 

 それから一ヵ月とちょっとが経つ
 
 事務所の玄関に会社名『八起き』の看板を正と水野が設置した。
  
 
  
 


 どこまでも続くあおい空

 あの防災庁舎
 
 充が手を合わす
 
 左の薬指の指輪がキラッと輝く  

 その側には桜の木

 うすピンクが咲きはじめている

          
 


       終わり

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