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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第10話
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背に腹は代えられない、か。

数分後、千冬は額に汗を滲ませながら俊吾の所に来た。

「全く……緊急事態だというのに何の用だ?」

この場に、千冬と麻耶だけがいることを確認して俊吾は口を開く。

「まず、最初に話しておくべきことがあります。シャルルのことです」

「デュノアのこと、か」

「シャルルは女なんです」

その一言に麻耶は驚いたようだったが、千冬は顔色一つ変えない。薄々感じていたのかもしれない。それを確認して俊吾は続ける。

「月曜、デュノア社社長のカルロス・デュノアがシャルルと接触しました。それで、おそらくシャルルの状態を確認するために接触したのではないかと俺は考えます。それで本題ですが、さっきボーデヴィッヒさんのISの形状が変化した時に、空にラファールリヴァイブが見えたんです」

「それは本当にラファールリヴァイブだったのか?」

「はい、確かにラファールリヴァイブでした。この混乱に乗じて、シャルルに何かするんじゃないかと思うんです」

俊吾の話を聞いて、千冬は考える素振りを見せて言った。

「…………楯無を呼べ」

その一言に麻耶は急いで楯無に連絡を取る。楯無はものの数十秒で現れた。

「お呼びでしょうか、織斑先生」

「デュノア社のものが学園に忍び込んだ。総数不明。任せられるか?」

「仰せのままに」

そのまま話が終わりそうになる。そこに俊吾が割り込む。

「待ってください!俺にも手伝わせてください!」

「何を言ってるんだ、お前は。たかだか、ISを操縦して数週間のお前に何ができるというんだ?」

「俺はリヴァイブのことだったら誰よりも知っています。立ち回り方や戦法、弱点だって知ってます。俺なら……出来ます」

千冬は俊吾の一言を聞いて考える。

「私からもお願いできませんか?俊吾くんがいると私も心強いです」

そういったのは楯無だった。その一言に千冬は一瞬驚いたような顔をしていたが、直ぐに表情を戻し言った。

「…………分かった。楯無がそこまで言うなら仕方ない。大海、頼んだぞ」

「了解です!」

「では、ここは任せる」

千冬はそう言って、アリーナ内に戻っていった。

「さて、俊吾くん。始めるわよ」

「はい」

「この学園の地図は覚えてる?」

「あらかた暗記しました」

「じゃあ、北と西に森があるのは分かるわね?おそらく、そこに忍び込んでいると私は思うの。他に隠れる場所はないし、そこで間違いないと思う。それで、私は北側、俊吾くんが西側に行って応戦、って形にしようと思うの。何か質問は?」

「敵はどうすれば?」

「出来れば捕獲。出来なければ、戦闘不能になるまで叩く」

「了解です」

「おそ
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