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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第10話
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さっきのお返しとばかりに攻撃する。ラウラはそれにレーザーブレードで応戦。剣撃と剣撃がぶつかり斬り合いが繰り広げられる。その間、シャルルは銃でラウラのシールドエネルギーを削る。それに痺れを切らしたラウラは、ワイヤーブレードをシャルルに飛ばし、腕に巻きつけレーザーカノンの標準を合わせる。

今度は一夏がフリーとなり、斬りかかるが今度はさっきと同じようにはいかなかった。ラウラはAICを一夏に使い、シャルルの攻撃は無視し、レーザーカノンを撃つ。弾がシャルルに直撃するが、シャルルは直撃した後にラウラに突進する。ラウラはその意図が分からなかったが、レーザーカノンで応戦。シャルルはその弾を避け、ラウラに近づく。その途中で、腕に備え付けられているシールドが外れる。

「なっ!貴様、それは『シールド・スピアー』!?」

シールド・スピアーはその名の通り、シールドを打ち砕くほどの威力を発揮する武器である。針の先に火薬が仕込んであり、当たると同時に火薬が爆発し、威力を増大させるものだ。威力は絶大だが、リーチが短いため扱いにくい武器である。

ラウラは一夏にかけていたAICを解除し、シャルルに使おうとするが、時すでに遅し。シャルルのシールド・スピアーが直撃する。ラウラはあまりの破壊力に身を怯ませる。その隙に何度もシャルルはシールド・スピアーを食らわせる。何度もシールド・スピアーを喰らい、ラウラは意識が朦朧としていた。

私は……ここで負けるのか…………?こんな新人のいるペアに………………?……………………嫌だ。そんなのは嫌だ。

私は遺伝子組み換えによって鉄の子宮からから生まれた。私の存在意義は戦うこと。それ以外何もない。起きては訓練、起きては訓練。そんな日々を過ごしていた。そして、私はエリートになった。ISはそんな私を崩した。一気に出来損ないになった。皆から蔑まれ侮蔑などの目で見られた。そんなある日私の前にあの人が現れた。織斑千冬だ。

『ここ最近調子が振るえないそうだな。なに、心配するな。私が教えれば1一ヶ月で使い物になるようになる』

教官に教えてもらうようになってからはメキメキと上達した。今まで蔑んできた奴らも直ぐに抜かした。そして、私はまたトップになった。あいつらの驚いた顔が面白かった。教官が来て1年が経とうといていた。もうすぐ、教官は日本に帰る。

そんな時、教官が日本に帰る理由を知った。弟だ。弟が教官を日本に縛り付ける。その弟よりも私が優秀になればいい。そう思っていた。だが、今のこの状況はなんだ?その弟に私が負けようとしている。

………………もっと力が欲しい。今、教官の弟、織斑一夏を倒す力が。教官を魅了する絶対的な力が。

『――――願うか…………?汝自らの変革を求めるか……?より強い力を欲するか………………?』


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