暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
戦闘校舎のフェニックス
第18話
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うか。
 法力は使えば量や回復速度を上げていきますから」
 なるほど。確かにそう考えれば辻褄があう。
 吸い上げるのはいわば法力を使っている状態。俺は『源力の湧泉』の影響で常時使っているようなものだ。
 教授はこれを知っていたのだろう。俺に普段の吸い上げを遮断してはいけないと言っていたくらいだ。
 俺は『源力の湧泉』に法力を溜めておけという指示だと考えていたがこっちが本命なのか。
「そうなると、直接法力を扱いづらいのもそれが原因かもしれませんね」
「確かに、そうかもしれません」
 源力の湧泉に法力が流れていっているわけだから扱い辛くなっている。そう考えるのが妥当か。
「そうなると、課題は『源力の湧泉』の扱いに慣れることですか」
「そうなりますわね」
 そうと決まればさっそく取り組むとしよう。


 ◇◆◇


 次は祐斗との実践だ。
 小猫と同じ接近戦が主体だが戦い方はまるで違う。
 速度を活かしたヒット&アウェイの戦法。
 素早いと感じる小猫と違い単純に速い。
 小猫には、防御されるが一応当てれるときはあったがこっちは一向に当たらない。
 そして、攻撃も違う。防御を展開しても次には防御の無い場所を狙ってくる。
 せめてもの救いが一撃では落ちない所か。
 小猫相手だと一撃でも貰うと沈んだが、祐斗だと何度かは耐えれる。
 最もこれは魔力で強化した木刀でやっているからで、本当なら剣で斬られているだろうが。
 一向に捉えられる気配がないので戦法を変えてみる。
 カウンターだ。攻撃をもらうリスクも上がるがやってみる価値はあるだろう。
 祐斗が一旦距離を置いたので牽制として魔法を放つ。
「アクアエッジ!」
 水の刃が祐斗を狙うが横に躱しそのまま攻撃を仕掛けてきた。
 それを見てすぐさま魔法の準備をする。威力は落ちるが素早く放てる魔法。
 祐斗が上段から木刀を振り下ろそうとしているため、それを後ろに下がり避け魔法を放つ。
 つもりで、後ろに跳び杖を構えたのだが、
「読めてるよ」
 祐斗は木刀を途中で止め、フェイントをかけていた。
「!? ライトニングアロー!」
 それでも雷の矢を放ったが躱され、逆にカウンターをもらう結果となった。


「カウンターを狙ってるのが結構わかりやすかったよ」
 その後カウンターを読まれたことについて聞いてみた。
「顔には出てなかったと思うんだが」
「表情とかそういうのは出てなかったけど雰囲気がね」
 雰囲気までは隠せてなかったわけか。
「何度もやって慣れるしかないか」
「うん、そうすれば僕の動きもとらえやすくなるだろうし」
「それじゃ、もう一本頼む」
「了解」
 そうして、祐斗との実践を再開した。


 ◇◆◇


「・・・イッセー、
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