戦闘校舎のフェニックス
第18話
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る。
「あらあら、イッセー君らしいですわね」
そういうと朱乃さんは席を外し、少ししたら戻ってきた。
大量の野菜を持って。
「合宿中、これを魔力で剥いてくださいね」
イッセーの奴何を考えたんだ?
ただろくなことではないだろう。イヤらしい顔をしている。
野菜の皮を剥く・・・イッセー・・・まさか・・・
やりかねない。イッセーならやりかねない。そして出来そうで怖い。
こういったことに無類の力を発揮するイッセーなら出来てしまいそうだ。
「朱乃さん、イッセーの奴まさか―――」
朱乃さんに確認をしてみた。
「ええ、その通りですわ」
・・・イッセーらしい。そして、それは性能次第では戦術として使えるのが何とも言えない。
イッセーは戦術として考えていないだろうが。
「朔夜君の方はどうですか?」
呆れている俺に朱乃さんがそう聞いてくる。
「微妙ですね。どうにも法力の制御がうまくいかなくて」
何度か試しているのだが制御が聞かず失敗している。
「そうですか。気になっていたのですが、その杖はアゾット剣と違ってただの杖ですわよね?」
「ええ、何の変哲もない杖ですが?」
アゾット剣は俺に合わせた加工をしてるがこれはただの杖。特別な力なんて何もない。
「どうしてそれを使っているのですか?ただの杖ならわざわざ使わずとも直接放ってもいいと思うのですが」
「ああ、実は直接法力を扱うのが下手なんですよ。ですから、杖を通じて魔法を放つんです」
俺は法力を直接扱うのが下手、詳しくいうのなら制御が不安定になる。
「それは変わってますわね。普通なら杖を使った方が難しいはずですが」
そうらしい。例えるなら菜箸を使って食事をするようなモノ。
だから普通は直接使用するか、自分に合った杖を使う。
でも俺はただの杖でも杖を通して使った方が制御が聞く。あくまで直接使うよりではあるが。
「それからもう一つ。小猫ちゃんとの訓練ですが、どのくらい法力を使いましたか?」
「結構使いましたね。8割以上は」
あの後も結構戦ったから結構使ったが、少し休憩もしたし回復しているはずだ。
その答えに朱乃さんは少し考え込んだ。
「・・・法力の回復速度が異常なほど早いですわね」
「そうなんですか?」
「ええ、朔夜君の法力量から考えて普通なら全快なんてしていないはずです。ですが全快しているなんて」
そうなのか?俺はこれが普通だから分からない。
特に俺は特別なことをした覚えがない。
「神器の恩恵でしょうか」
「神器の?」
「はい、朔夜君の『源力の湧泉』は普段は法力を吸っているんですわよね?」
「はい、その量も調節できます。完全に遮断することはまだできませんが」
「では、それが負荷になって回復速度を上げているのではないでしょ
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