戦闘校舎のフェニックス
第18話
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込むところがうらやましい。
「・・・経験を積むしかないかと」
「そうだな。よし、もう一本頼む」
「・・・はい」
そうして俺たちは戦闘を再開した。
◇◆◇
「魔力は体全体を覆うオーラから流れるように集めるのです。魔力の波動を感じるのですよ」
次は朱乃さんと魔法に関する修行だが、メインで受けるのはイッセーとアーシアだ。
それに朱乃さんは魔力を扱うことに長けており、魔法はお門違いだ。
だから朱乃さんから法力について学び、魔法は持ってきた本で行う。
今はイッセーたちに教えている光景を見ながら魔法の練習だ。
「ぐぬぬぬ・・・」
イッセーは魔力を出そうと必死に腕を伸ばしている。だが、何も出ない。
完全に力んでいる。
まぁ、イッセーは魔力全般は難しいだろう。転移できないほど魔力量が少ないのだから。
「できました!」
イッセーの隣でアーシアが緑色の魔力を出現させていた。だいたいソフトボールほどの大きさだろう。
「あらあら、やっぱりアーシアちゃんは魔力の才能がありますね」
それを見たイッセーはアーシアを褒め、喜んでいた。
アーシアが強くなってくれることが嬉しいのだろう。
「イッセー、アーシアを褒めるのはいいがお前も出せるようになれ」
「うっ・・・そんなこといってもよ。出ないんだから仕方ないだろ」
「お前は生み出そうとしてるのが間違っているだ。朱乃さんが言ってただろ。覆うオーラを集めろって」
魔力は生み出されるものではあるが、使う時は生み出すのではなく集め放つ。
「出すことよりも、まず魔力を感じることから始めろ。悪魔は超常的なものを感じやすい。意識を体に集中させてみろ」
イッセーは俺の助言を聞き、目を瞑る。魔力を感じようとしているのだろう。
一分ほどその状態が続き、突如イッセーが見開く。
「はぁ!!」
その掛け声と同時に腕を突き出し力を込める。
すると手の先に米粒ほどの赤い魔力が出現した。
一応魔力を出すことに成功したようだ。
「必死にやってこれだけって・・・」
「まぁ、お前に魔力が無いのは前からわかってたことだろ」
「そうなんだが・・・」
落ち込んでいるがほっておこう。正直、無いモノをどうしろと。
「次は魔力を炎や水と言ったものに変化させます。これは魔力そのものを変化させることもできますが、初めは実物を動かした方がいいでしょう」
朱乃さんはそういうとペットボトルに手をかざす。
すると中の水が氷となりペットボトルを貫いた。
「アーシアちゃん次にこれをしてください。イッセー君は引き続き魔力を引き出す練習を。大切なのはイメージ。思ったことを具現化するのです」
「思った事ねぇ・・・ん、もしかして」
イッセーは何か思いついたのか朱乃さんに耳打ちをす
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