戦闘校舎のフェニックス
第18話
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俺の最初の訓練は小猫との戦闘訓練。
普段やっている組手ではなく、魔法有りの実戦形式。
もっとも俺の武器は杖だから全力というわけではないが、現状あの二つに頼っているのでこっちの方がいい。
そしてアーシアという回復担当もいるので多少の怪我なら癒やすことが出来る。
というわけでかなり本気でやっているのだがなかなか決まらない。
「ウィンドカッター!」
また、躱された。
小猫は小柄を生かした俊敏な動きで捉えられない。
捉えても『戦車』としての高い防御力で防がれる。
回避と防御を使い分けて戦っている。
おかげで攻撃が決まらない。
せめてもの救いはまだ距離を詰められていないため、一方的な攻撃が出来るということだ。
格闘技主体の接近戦である小猫は、魔法主体の俺に近づけないでいる。
だが、この状態も時間の問題だ。
種族の差もあるが、回避防御のみに集中している小猫と、魔法による攻撃と距離を離すように動く俺とでは体力の使う量が違う。
だからこの辺りで勝負に出ないといけない。
「グレイブ!」
小猫のやや前方の地面から岩を作り攻撃する。
「・・・」
小猫はそれを下がることで躱す。
これで小猫との距離は少し開いた。
俺はこの隙に法力を集中させ、決め手となる魔法の準備にかかる。
小猫もそれに気付いたのか一直線に向かってきた。
だが、距離的にも十分であり、さらにさっきの岩が阻んでいてやや迂回しなければならない。
これなら、魔法を放つことが出来る。
そう思ったが
「・・・えい」
小猫は俺が作った岩を殴り飛ばしてきた。
「うおっ!」
俺は魔法を中断し、回避をする。
だが回避した先には、こぶしを構えた小猫が居た。
「・・・えい」
「!!」
即座に防御を展開し、防げた。
だが、ここから立場逆転。小猫による猛攻が始まった。
こぶしと蹴りによる連打。
俺も防御魔法を展開し続けることで防いでいたが、距離を開けられず、結局、防御を突破され一撃で沈んだ。
「・・・先輩の攻撃は少し直線的な気がします」
沈められた俺に小猫はそうアドバイスをした。
「操作系の魔法も使っているんだが」
「・・・いえ、そういう意味ではなく、攻撃が順序だっているです」
そういうことか。
「・・・パターン化されているので、もう少しアドリブを加えた方がいいです」
いわば教科書通りの戦い方。俺は誰かに教わったわけではないが動きが単調になっているようだ。
「・・・あとは予想外な動きに弱いかと」
「そこは一応自分でも自覚がある」
考えて動くためか想定外なことをされると動きが鈍る。
「リカバリーは早いと思うんだが、戦闘では致命的な隙だな」
こういう時、イッセーの考え無しに突っ
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