暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちと生命創造主が異世界から来るそうですよ?
隻眼の覇者
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太陽が沈み始める頃
黒ウサギ、十六夜、焔の三人は
トリトニスの滝の前にいた。

「おおっ!」
「これは…」


トリトニスの滝は夕暮れの光
を浴びて朱色に染まり
跳ね返る水飛沫によって
数多の虹が創り出されている。


(この絶景を見られない四人は
本当に残念だな〜
よし、帰ったら自慢してやろう!)

「さて、そろそろコミュニティに
戻りましょういいですね?」

黒ウサギが帰るよう二人を促す。

「ああ」
「そうだね・・・
あ!ちょっと待って
今、足を用意するから」

そう言い焔が召還したものは
八本の脚を持つ馬・・・
スレイプニルだった

その馬は北欧神話の
主神オーディンの
愛馬で非常に速く
又、空を走ることも
出来る


そして、そんな焔を
見ていた影があった。

(あの小僧わしの愛馬を・・・
フフ面白い少年だの
うむ、今度直々にわしのコミュニティ
<アースガルズ>に招待しようかの)








夕暮れの噴水広場前〜

焔は十六夜と黒ウサギを
スレイプニルに乗せ
広場前でスレイプを消し
それからジンたちと合流した。

「何であの短時間でフォレスガロの
リーダーと接触してしかも喧嘩
を売る状況になったのですかぁ!?」

ジンから報告をうけた
黒ウサギはそう叫ぶ

「それに敵のテリトリー内で
戦うだなんて!

しかもゲームは明日!?
準備している時間もなにもかも
足りません!

一体どういうつもりなのですか!

きいてるのですか三人共!!」

「「「ムシャクシャしてやった反省は
していない」」(してます)
「2人は反省なさい!」

反省の色が全く見えない
飛鳥と耀に
うさ耳を逆立て
怒鳴る黒ウサギ

「別にいいじゃねーか
見境なしに喧嘩売った訳
じゃないんだしよ」

「そうだ相手は
子供を人質にとり
挙句、殺すような
箱庭でも類をみない
凶悪で下劣な輩なのだから」

「ならこの契約書類を
みて下さいよ得られる物は
自己満足でしかないのですよ!」

契約書類" (ギアスロール)とは
主催者権限を持たない
ものたちが、ギフトゲームを
する際必要なもので
ゲーム内容、チップや賞品
な度が記されており
最後に主催者が署名を
して成立する。

今回の内容は
こちらが勝利すれば
ガルドは箱庭の法に基づき
罰せられ、主催者側が
勝利すればガルドの罪を
黙認すること

(確かに黒ウサギの
言うとおりだが飛鳥たちが
ゲームに慣れる為には
丁度いいだろうな〜
相手は小物だし
負けることもないだろう)

「はぁ、仕方
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