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問題児たちと生命創造主が異世界から来るそうですよ?
箱庭について
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黒い影があった。
「そう。なら最後にもう一つ。ゲームそのものはどうやって始めるの?」
「コミュニティ同士のゲームを除けば、期日内に登録すればOK!
 商店街でも商店が小規模のゲームを行っているので
よかったら参加してください。」
「・・・・・・つまりギフトゲームとはこの世界の法そのもの、
という解釈でよろしいのかしら?」
お? と驚く黒ウサギ。
「ふふん、中々鋭いですね。しかしそれは八割正解二割間違いです。
 我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。
 ギフトを用いた犯罪などもってのほか! 
 そんな不逞の輩は悉く処罰します。しかし! 
 ギフトゲームの本質は勝者が得をするもの! 
 例えば店頭に置かれている商品も、店側が提示したゲームをクリアすれば
 ただで入手することも可能だと言うことですね」
「そう。中々野蛮ね」
「ごもっとも。しかし“主催者”全て自己責任でゲームを開催しております。
 つまり奪われるのが嫌な腰抜けは
 初めからゲームに参加しなければいいだけの話でございます」



「ってちょっと待ってどうしたら元の世界にもどれるの?」
そこで今まで黙っていたハクアがそう黒ウサギに訊ねる
それから黒ウサギに腕を引かれて4人から遠く離れた場所に
連れていかれた
「何で帰りたいのですか?」
「それは元いた世界を捨てる気などなかったからよ
手紙を開いた私も悪いけれど強制的に飛ばされるなんて
幾ら何でも理不尽じゃない」
「・・・仕方ありません私どもが今回貴方がたを
召還させて戴いた理由をご説明しましょう」

そこでハクアは黒ウサギの事情:コミュニティが
箱庭に於ける天災(魔王)に襲われ主力を引き抜かれ
子供だけが残され、ほぼ壊滅状態であり
コミュニティを再建する為に
ハクアたちを召還したのだと聞かされた。
「どうかお願いします!私たちを助けて下さい?」
黒ウサギは泣きそうな顔で頭を下げる
(ずるいじゃないそんな顔で言われたら
断れないわよ)
「はぁ、解ったわよ黒ウサギ頭を上げなさい」
ハクアは渋々だが、彼女に協力する意向を示した。






「さてこれでだいだいの説明を終わらせて
戴きます宜しいですね?
4人の前に戻ってきた黒ウサギはそう切り出した

黒ウサギが僕達に確認を取るように聞いて来る。
その中、十六夜が手を上げた。
「待てよ。さっき二人だけで何かを
話していたことは目を瞑ってやるが
まだ俺が質問してないぜ?」
その声は、威圧的でいつもの軽薄な様子が一切無かった。
「・・・・どういった質問でしょう?
 ルールですか?
 それともゲームそのものですか?」

黒ウサギも十六夜の雰囲気を感じ
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