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ゲルググSEED DESTINY
第四十四話 黄金の輝き
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あからさまに馬鹿にしたかのような目つきでアズラエルを見るジブリール。だが、アズラエルはそれに動じることなく尋ねる。

「手があるという事か?それはどんなものなのだ?」

言うのを少しばかり躊躇うジブリール。しかし今や一蓮托生であることに変わりはないので疑われるのを避けるためにもその方法を告げる。

「私がただファントムペインをレクイエム完成の為だけに送っていたとでも思っていたか?本当の狙いは奴等にパイプラインを作らせるためだ。地上の規模の大きくない物資の補給を受け付ける所をいくつか用意し、そしてそれらを細々と集めさせる。手間だが分散されている以上、総てを特定することも不可能だ」

単純だが、それだけに効果的な策。補給をマスドライバー施設などを使い大きく補給するのではなく、今回脱出に使うようなシャトルなどの小規模の補給を多く用意することで補給路を確保する。多ければ数える程度、潰したところで替えも効くし、大きな問題も発生しない。実に単純で巧い策だ。

「そして、宇宙に上がればレクイエムがある。それさえ使えば、ザフトのコーディネーターなどあっと言う間に滅ぼしてくれる」

自信満々にそう言い放つジブリール。アズラエルもレクイエムの概要は聞いており、確かにこれならばジブリールがそこまで豪語するのも頷けると思える。デストロイを戦術・戦略兵器というならばレクイエム完全に殲滅型の戦略兵器だからだ。前大戦にザフトが造ったというジェネシスなどというものよりもよっぽど優れているのではないだろうか?

「なるほど、なるほど―――ジブリールがそう豪語するのも頷けるものだ」

「何を今更、当たり前だろう。私は勝利を得るための準備というものを怠らない主義なのだからな。当然の用意だ」

「なら、次からはその用意の一つに自身の身の事を書いておくのだな。尤も、次はないだろうが」

いきなりそんなことを言われて後ろにいるアズラエルに向かって振り返るジブリール。そして一発の凶弾が運命を狂わせることになる。







「クッ、オオッ!この機体、無茶苦茶すぎる!?」

大気圏を突破する一機のMSのコックピットにはサーペントテールのイライジャが乗っていた。彼が動かしている機体は碧く、キラ・ヤマトという人物に届けるためにアークエンジェルが隠れているというアカツキ島に向かって必死に機体を操縦していた。劾の乗っていたもう一機の紅い機体は既にオーブ本島に向かって降下している為、お互いの姿こそ視認できるがそう近い位置にはいない。

「クソッ!言うとおりに動けって!」

イライジャは機体を必死に制御するが、あまりのピーキーさにまともに動かしきれていない。普通に動かすだけならそこまで苦労しなかっただろうが、繊細さが要求される大気圏突入では操
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