第四十四話 黄金の輝き
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カツキの最大の特徴とも言える黄金色の装甲「ヤタノカガミ」―――鏡面装甲によって敵のビームをそのまま相手に跳ね返すことができる装甲であり、ことビームに関しての耐性はそのまま反射を行い反撃できる分、デストロイの装備していたIフィールド以上のものであるとも言える。
「行かせるわけにはいかない!」
上陸の為に接近していた艦に向かってオオワシの高エネルギービーム砲を放った。それを目の当たりにしたザフトはアカツキが厄介な敵であると認識して次々と攻撃を開始しだす。
しかし、彼女のアカツキにビーム兵器は通用しない。それを見たグフはスレイヤーウィップを放つが、アカツキは背部に装着していたオオワシを切り離し、ジャスティスのファトゥムのように分離してそれを支援戦闘機のように扱う。結果、敵のグフのスレイヤーウィップがアカツキを捕らえた瞬間、オオワシからビーム砲が放たれ、グフはまともにダメージを与える暇もなく落とされた。
『見つけたぞ!そこの金色!!』
敵をそうやって時には翻弄しながら落としていくと、オープンチャンネルで声を掛けてくる敵が来た―――そう、アカツキと同じように燦々と輝きたる金色のMS、ゴールデンギャンのパイロット―――ルドルフ・ヴィトゲンシュタインだ。
彼は愛機であるゴールデンギャンを駆り、空中で浮遊した状態で専用ビームサーベルの切っ先をアカツキに向ける。まさかカガリは自分の正体がばれたのかと考える。違う機体に乗っていようとも、何らかの理由で自分の正体がカガリだとばれたのではないだろうか。そうであれば、オーブを更に危険な目に曝すことになるのではないのか。そう思い、油断せず警戒しているとルドルフはそのまま叫ぶ。
『貴様、美しいではないか!』
その言葉に、場が膠着した。空気がとか雰囲気がではない―――場が物理的に止まったのだ。それを知ってか知らずか、彼は続ける。
『その機能美、特注品と取れる希少性、特殊性、純粋な性能の高さ―――どれを取っても素晴らしい。だが、何より、その黄金色!わかっているではないか、貴様!』
奴が何を言っているのかまるで理解できない。戦場でありながら誰もがそう思う。これが未知か―――そんな詮無い事を考えていると彼は一度騎士の構えを取るかのように剣を縦にし、もう一度振りかぶってアカツキに切っ先を再び突き付ける。
『だが、故にそのような好敵手を討ち果たすのはこの僕、ルドルフ・ヴィトゲンシュタインが相応しい!貴様に決闘を申し込む!!』
まるで後ろから効果音でも聞こえてきそうなほど堂々とした態度でそう言い切る。そのテンションに圧されてか、オーブは愚か、ザフトのMSですら彼には近づけずにいた。
「だが……」
決闘だ何だと言うふざけた要件を突き付けるが、パイロットの腕は明らかにエースクラスの
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