第十八話 最近よく夢を見るんだ
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
居心地は良くなかった。何と言っても処罰を強硬に主張したのは俺なのだ。皇帝は相変わらずドタキャン、という事で俺も早々に引き揚げようとした時だった。新無憂宮の廊下を歩いていると見た事のある女官と出会った。樽みたいな腹をした女官だ。その女官が俺を待っている人間が居るからついてきてくれと言う。相手はリヒテンラーデ侯だと思ったから素直について行った。
女官が俺を案内したのは東苑の中にある小さな隠し部屋の一つだった。俺自身はそんなところに小部屋が有るなどとは全然気付かなかった場所だ。そして中で待っていたのはリヒテンラーデ侯ではなかった。二十代後半に見える美しい女性だ。初対面だ、だが誰かは直ぐ分かった。ベーネミュンデ侯爵夫人、シュザンナ……。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ