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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第144話】
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腕を組み、瞳を閉じて軽く息を吐く織斑先生。
「世界のパワーバランスは現在、結構危ういのよねぇ〜。――何がきっかけで戦争になるかがわからない……。そんな中、新たなパワードスーツ――私は今の所【PPS(パーソナル・パワードスーツ)】と呼んでいますが。これを発表すれば各国がこれからやろうとする事は火を見るよりも明らか……でしょ?」
「…………」
何も答えず、ただ腕を組んで訊くだけの織斑先生を他所に、更に言葉を続けていく母さん。
「……でも、今これを発表しなくても近いうちに【大きな戦い】はあるかもしれません。――その時は、【世界の抑止力】としてお父さんが出るかもねぇ〜」
「ワッハッハッ!……真理亜、流石の俺も【ワンマンアーミー】は無理があるぞ?」
「うふふ、あくまでも仮定の話ですよ、あなた?――現状、私は【PPS】を世界に発表致しません。仮にこれが世界にバレたとしても、学園側からの試作のISとでも会見で言ってくださいな」
「…………」
「うふふ。返事が無い……という事は肯定と受け取ります」
笑顔で応えると、母さんはそのまま旅館花月荘へと入っていく。
親父もその後を追うように、中へと入っていった。
「……お前たちも旅館に戻れ」
静かに告げる織斑先生は、そのまま旅館へ入ろうとするが――。
「……織斑先生、作戦は――」
「作戦は失敗だ。以降、状況に変化があれば招集する。それまで現状待機しろ」
遮るように告げると、そのまま旅館へ入っていった織斑先生。
「…………」
静かに振り返り、福音のいた空域へと視線を移すと――。
「……ヒルトさん?」
「どうしたの?向こうは福音のいる空域……だよね?」
「……ヒルト、まさか変な事は考えていないだろうな?」
「……変な事?何も考えてないさ」
それだけ告げると、俺も旅館の中へと入っていく。
一つの決意を胸に秘めながら――。
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