暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick43_“太陽の息吹”(プロミネンス) だよ
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抜けるように杭を通して数日間
     そのまま放置する磔刑(たっけい)が存在した





「ぁっぁぁぁぁっっっ」

槍先が地面へと深く突き刺さった。

横方向だろうがどこに力を加えても簡単には抜けないし傾きもしない。

「そのまま立って話を聞け」



“炎の道”(フレイム・ロード)

Trick - BURNING PRISON -





“時”を大気に対して発動させる。

“時”で止めるのは熱の移動。一定範囲の炎を逃さないようにする。

もちろん外からは新たな炎が入る続けている。

皮膚を焼くなどと生温い事はしない。

狙うは体内。まずは肺から()く。



準備を終え、信乃は恐怖しかない無表情で話す。

「俺、4年前に戦場にいたんだ。それも何十年も内戦が続いている
 結構ひどいところ。

 その中で、俺は解放軍(レジスタンス)で少し戦っていたんだ。
 ふざけた政治家を倒したり、私腹を肥やしている軍の上層部の私軍を潰したり。

 色々な拠点を潰してきたけど、その拠点にも必ず“置いて”あった“人”って
 なにか分かる?」

静かに語りだす信乃。

それは戦場の経験でも、自分の生物本能(せいよく)を歪ませることになった経験。

「答えはな・・・


   鎖で繋がれて 精神が壊れた裸の女性なんだよ


「何の目的で“置いて”あったかは言わなくても分かるよな?

「性処理用だ

「何十人も相手にさせられて 入れられる所が血が出ているのは当然、
 人間の体の色だと信じられないくらい変色している人もいた

「それに何よりも 全員の瞳に光が無かった

解放軍(おれたち)が助けに行った時 まだ生きていた人も何人もいた

 だけど そのほとんどが怪我が回復して自我を取り戻した後に自殺したんだよ

 自殺しないように手足を縛っても 何日経過しようが心は戻らなかった
 縛った手足から暴れたせいで血が染み出していた
 毎日毎日鎮静剤を打ってでも止めた

「もう 見てられなかった

「なんでかな? なんで男の性欲って・・・ここまで最悪なんだ?

「性欲って生きる三大欲求の一つってだけだろ?
 人間は理性ある生き物なんだろ? 他の動物は強姦(そんなこと)なんてしない。

「なら理性だけで そんなひどいことをしてるってことだよな?


「  てめぇみたいなゴミ屑の頭が 最悪だって事なんだよな    」

「ャ・・・ぁ・ぅ・」

その言葉には一切の殺気も怒気も無かった。ただ、分からない恐怖だけが
渦巻いていた。

人間の体は60%が水分で出来ている。

逆にいえば水分が足りなければ死を
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