戦闘校舎のフェニックス
第17話
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る。
コール音が続き、電話がつながる。
「もしもし、兵藤ですが」
「望月です。イッセーいますか?」
イッセーの母さんが出た。電話の相手が俺だと気が付くと一気に興奮しだした。
「朔夜君!ごめんね。今イッセー、アーシアさんとお風呂で子作り中なのよ!」
・・・はい?何をやってるんだ?
俺がやや思考停止状態に陥ってることに気付かないまま兵藤母は言葉を続けている。
ただ、良く聞くと後ろからイッセーらしき叫び声が聞こえている。
そして、イッセーに変わった。
「朔夜!母さんが言ったことは気にするな!勘違いだ!」
イッセーは必死だった。
「何をしたんだ?」
「いや、考え事をしながら風呂に入ろうとしたら、アーシアが入っていることに気が付かなくてな。そこを母さんに見られた」
なるほど。それで子作りか。
普段なら小言の一つも言いたい所だが、あいにく今はそんな余裕がない。
「イッセー。面倒だからさっさと用事を済ます」
「お、おう。お前が小言の一つも言わないとは随分と急なんだな」
「まあな。それで、内容だが明日から部長の所有する別荘で合宿をすることになった」
「レーティングゲームに向けてか」
「ああ、十日の時間を有効に使うためだろう。授業は部長の力で何とかなるとさ」
「わかった。ありがてぇ。丁度みんなにいろいろ教わりたかったんだ」
さすがイッセー。めげないな。
「そういうことだから、準備をしておけ。後、アーシアにも伝えておけ」
「ああ、わかった!」
そうして電話を切る。
さて、続きをして外泊の支度をしよう。
◇◆◇
翌朝、学校に集合した俺たちはすぐに魔法陣で宿泊場所のある山のふもとに跳んだ。
俺、イッセー、祐斗、小猫に荷物を分けてそれを背負い登山をしている。
「ふー、ふー」
イッセーは息絶え絶えで登っている。
俺もイッセーほどではないがきつい。身体強化を使えば楽に登れるだろうが修行にならない。
祐斗は余裕があるのかたまに脇道にそれては、山菜を摘んでいる。
そして小猫は俺たちの数倍の量の荷物を持ち普通に登っていた。
量的には人間である俺が一番少なくその次にイッセーと祐斗が同じくらい、俺たち3人の合計以上を小猫が持っている。
各自の宿泊道具だと考えても量が多すぎる気がするが気にしない。
「ほらイッセー、早くなさい」
鬼が居た。悪魔だが。
まぁ、今回は鬼になってでも厳しくしないといけないので仕方がない。
「・・・お先に」
小猫がイッセーの横を通り過ぎる。
自分より小柄な女の子が自分が持つ荷物より数倍の荷物を持っているのだから敗北感を味わいながら気合を入れ直して歩き出した。
「うぉぉぉおぉぉお!!!」
そうして、無事修行場所である別荘に到
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