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東方攻勢録
第二部
第一話
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ゃって、かなり危なかったんだよー」

「それは厄介ですねぇ」


確かに、こいしさえいれば内部工作などが簡単に行えるはずだし、これだけの少人数でも地霊殿を占領できることが可能のはずだ。それができないと言い張れるくらい、状況と相手の人材に差があるというのだ。

鬼の力を持つ勇儀と萃香だけでは、人質の救出が保障できない。パルスィ・ヤマメ・キスメ・こいしの能力では通用しない相手がいる。行動できないのは仕方がないことだった。


「確かに厄介ですね。ですが、私達には彼がいます」

「彼?」

「はい。彼ですよ」


映姫はそう言って俊司を見ていた。

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