暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第41話 指輪の秘密
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のだった事もそうだ。だからこそ、キリトの実力は見た目に2乗するとも思っていた。

 でも、そのキリトでもリュウキを見る目に関しては、それ以上のモノの様だ。

 そして、シリカはもう1つ感じる事もあった。

「キリトさんと、リュウキさんの お2人は、とても仲良しさんなんですね?」

 シリカは、ついついそう訊いていたのだ。……この2人を見てるとそう思ってしまうのだ。2人のやり取り、そして仕草を見たら、どうしても。

「……んん。 少し、違うかな。アイツは、オレにとって目標みたいなものなんだ。追いつけるようにオレも頑張らないといけない相手、だからなぁ。仲は、まぁ……確かに悪くはないけど」

 キリトは、そう言い遠い目をしていた。仲が良いか、悪いかと言われれば、キリトの言う通り、間違いなく前者だ。だけど、追いつくべき目標だから。仲良しより、目指すべき場所、と思う気持ちの方が強かった。

「………」

 シリカは、それを訊いてて、『なんだか良いな』……と思っていた。ライバル同士だとシリカの中では解釈をした。
 そして、物凄く信頼しあってるとも思えていたのだ。そして、きっとリュウキもキリトの事も、凄く信頼しているんだって思える。だからこそ、2人は一緒に行動をしているんだと。

「ああ、話がそれちゃったな。47層の事だけど」

 キリトは、水晶に視線を戻した。

「あっ、はいっ!」

 シリカも、一先ずそちら側に集中していた。

「ここが主街区で、ちょっと厄介なんだ。それで、こっちが……っ!」

 キリトが指差し説明していたその時だ。

 突然の大爆発の様な轟音が突然起こったのだ。部屋の外にまで聞こえてくる轟音は、シリカは勿論キリトも驚かせた。

「ッ!!」

 キリトは、驚きこそはしたが、直ぐに動くと、部屋の外へと飛び出た。シリカは あまりに突然だったから、直ぐに動く事は出来ず、身を固くしていた。

 ここは宿屋だし、圏内だ。

 トラブルなど、ある筈も無い。これまでだって1度も無かったのだ。

 そして、キリトが外へ出て見ると。


「リュウキ?」

 そこには、リュウキが立っていた。宿屋の中だと言うのに、リュウキの手には片手剣が握られていた。

「え……、リュウキさんっ?」

 シリカも漸く動く事が出来、外に出てこれていた。

「……お前達の会話、聞かれてたみたいだ」

 リュウキは廊下の先を睨み付けていた。
 その突き当りには窓があり、そこが開けられていた。夜風が吹き込んできていて、備え付けられていたベージュ色のカーテンが靡いている。

「……それでどんなヤツが、訊いていたんだ?」

 キリトも険しい表情をしながらリュウキにそう聞いた。


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