暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第41話 指輪の秘密
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果だ。
 そもそも、この戦闘時自動回復(バトルフィーリング)スキルも、取得は勿論、鍛えるのも難しい過ぎるスキルの1つだ。鍛える為の条件が、戦闘時に大ダメージを受け続けなければならない。
 基本的に、ダメージを受ける事は回避しなければならない事だから、拷問も良い所であり、危険度も高い。故にこのスキルは《超高レベルの戦闘スキル》として有名だった。

 中堅層内では、まず鍛えているプレイヤーは疎か、習得出来ているプレイヤーだっていないだろう。


 これだけの豪華なスキルの盛り合わせだ。……だからこそ、キリトはシリカが死ぬ事は無いといってくれたんだろう。生命力は文字通りHPであり、それが0にならない限り、死ぬ事はありえないから。
 それを守るのが自身の防御力。強力な防具がある上に指輪の恩恵を受ければ、殆どの攻撃を防いでくれるのだ。そして、ダメージを受けたとしても、追加効果であるバトルヒーリング効果もあるから。

「は、はぅ……」

 シリカはあまりの驚きの連続だったから、必死に気を落ち着かせていた。

「ふぅ………」

 何とか落ち着きを取り戻す事に成功すると、次に思うのは謝礼だ。

「キリトさんとリュウキさん……2人にもっとお礼を言っておかない……と……っ」

やっぱり、2人の事を考えると心臓が高鳴るのが止められない。まずは、どっちに礼を言えばいいだろうか? どちらから言えばいいだろうか?

(キリトさん? リュウキさん?? ……わからないけれど、出来たら同時が良いなぁ)

 シリカはまた、混乱しそうになっちゃいそうだから、直ぐに頭を振った。

 そして、全てを確認し終えた後、武装を解除をし 下着姿でベッドに倒れこんだ。壁を叩いて、ポップアップメニューを出して部屋の明かりを消す。

 ピナがいなくなってしまって、広いベッドで凄く心細かった。

 散々ゴロゴロとしていたから寝ることを早々に諦めてシリカは上体を起こした。


「――もう少し お話してみたい……かな」


 シリカはそう思う。でもよくよく考えると、そんな自分にちょっと戸惑ってしまった。相手は知り合って直ぐ、それも半日だ。しかも、2人とも男性プレイヤーだ。

 これまで一定距離以内に近寄る事を頑なに避けてきたのに、なんでだろう? なんでこんなに2人が気になるんだろう?

 シリカは、考えて……考えて……、考え続けると、時間が経つのが凄く早かった。何も考えず、眠ろうとした時は、凄く遅かったのに、今は気が付いたら、もう10時を示していた。

 シリカはそれを確認すると、ごろり、と再びベッドに寝転んだ。

 宿屋の部屋の窓下の通りを行き交うプレイヤーも少なくなって足音も途絶えてかすかに犬の遠吠え……多分設定上のものなん
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