第四十二話 暁と救世主
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『カガリよ、もしもお前が《力》を欲する日来たれば、その希求に応えて私はこれを贈ろう』
お父様の声が聞こえ、私はこの黄金のMSがあることを含めて驚きが増す。
『力はただ力―――多くを望むのも愚かなれど、むやみに厭うのもまた愚か。守るための剣、今必要ならばこれを取れ!お前が定めた、成すべきことを成すためならば!』
国を、民をオーブを守りたいと思うその私の想い。それは愚かで、どうしようもなくて、たくさんの間違いがあったものだけど――――――
『―――だが、真に願うはお前がこれを開く日の来ぬことだ。今この扉を開けしお前には届かぬ願いかもしれないが―――《どうか幸せに生きよ》カガリ』
「おとう、さま……」
あの日の言葉を思い出す。幼いあの日に一度だけ言われた言葉。
『お前が私と違う道を選んだとしても私はお前を恨むことはない。だから、カガリ、お前は自分の道を進め。そして、幸せに生きてゆくんだ』
「カガリ、アカツキに乗るか?」
キサカがそう問いかける。黄金のMSアカツキ―――私の罪は、国をこんな風にした責任は消えないだろう。それでも―――いや、だからこそ私は国を救ってみせる。それが私の想いだから―――ユウナ達が間違っていたわけではない。キラ達に責任を押し付ける気もない。総ては私が選んで、それで進んだ道だから。だから―――
「カガリ・ユラ・アスハ―――アカツキ、発進する!!」
この戦いが終わったら、私は責任を負う。今度こそ逃げない。オーブを失わせなんてしない!
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