第四十二話 暁と救世主
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故に疑念を投げかけることは容易い。だが、答えを出さずに惑わせている彼らこそ間違っている。
『ロゴスを討つと言う事に対して色々と考える事はあるだろうが―――今、君達にできる事を精一杯やってくれたまえ』
考える必要性などあるのだろうか?ギルの言っていることは正しい。レジェンドを受け取ったのもアスランが辞退しなくとも、適性のあった俺を選んだのではないだろうか?
「俺のような存在が産みだされないためにも、やらなくてはならない……」
もうすぐだ……もうすぐ終わる。ギルが正しい未来を創るために、俺は、あと少しだけもてばいい。そうすれば、悲しみに暮れることも、俺のような存在が産まれることもなく、総て―――そう、総てが終わる。
「だから――――――」
ギルの世界を俺が俺たちの手で実現して見せる。その言葉を胸に刻み、俺は歩みを止めない。その世界を創るために残された時間で俺がやれることは、あとどれくらいあるのだろう。
◇
「結局の所、これらの回答、要求に対して何らかの変化なし。オーブとの戦闘は予定通りとり行う、ね」
オーブの発言内容を加味しても戦闘が無くなるという事はないらしい。まあ、当たり前の事実だしその辺はどうでもいい。クラウはそう思いながら資料を読み直す。オペレーション・フューリーが発動されるまであと僅かだろう。セントヘレンズを旗艦として戦闘を開始する準備は整いつつある。何故ミネルバやラー・カイラムを旗艦にしなかったのかに関しては疑問を感じるが、まあそのあたりはどうでもいい。
戦闘の準備を整えているのはオーブも同様でミネルバとかつて戦闘を行ったタケミカヅチを中心にイージス艦やクラオミカミ級を中心に防衛陣を築きつつあった。
『最早どうにもならんようだな?私は正義と切なる平和への願いを持って、断固これに立ち向かう。ロード・ジブリールをオーブから引きずり出せ!』
警告した時間となり、攻撃が開始される。序盤の戦闘は艦隊戦だ。どちらかの陣営が崩れ去ったところで本格的にMS戦闘が始まることになる。
「問題はその後かな……」
オーブが匿ったロゴスの二人。彼らがどこにいるかが問題だ。国内で高みの見物をしているというならセイラン家か国防本部にいるだろう。しかし、脱出が目的だとしたらどうだ?一番ありえるのはマスドライバー施設。だが、シャトルの発射施設ならいくらでも存在する。それを全て虱潰しに探すのは不可能といってもいい。発射されてから撃ち落とす。或いは発射される前にオーブを制圧するしかないのだ。
「まあ、やるしかないか……」
『各員はMSの発進準備を整えてください』
ラー・カイラムのオペレーターであるアビー・ウィンザーの声が聞こえる。この戦闘はヘブンズベース戦の時みたいに一気に撃
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