第0章 転生世界のチャイルドドラゴン
第4話 拾ったのは二匹の猫
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まあ確かに敵だけじゃなく、味方になってくれそうな奴も現れてくれるのは素直に嬉しい。出来るだけそういう奴がたくさん現れてくれることを祈ろう。
『しかし、一番最初に引き寄せたのが龍王のリンドブルムとはな。案外お前はその辺の力も秀でてるのかもしれんな』
…それは素直に喜んでいいのかどうか複雑だな。もしかしたら敵が現れるかもしれないし……まあいいか。それはもしそういう事態になった時に考えよう。
「さて、話はここまでにして、そろそろランニングの続きといくか」
そう言って俺は腰かけていた公園のベンチから立ち上がると、軽めにストレッチをして修行を始めてから完全に日課になってしまったランニングを再開した。
ランニングの目的は極めて単純。体力作りだ。赤龍帝の双角の能力は所有者の力を倍加させるというもの。高め続ければ神をも滅ぼせるというのだが、急激な力の増加に体が耐えられなくなることもあるそうだ。
でも俺の場合は龍通力が体を守ってくれるからその心配はあまりないのだが、それでも基礎体力はあって困るものじゃないからランニングは欠かさないようにと師父から言われている。
まあそのお陰で、今じゃ7回までの倍加なら余裕で耐えらえるようになった。やっぱり日々の鍛練て大事だよな。
『だがいくら龍通力があるといっても相棒はまだ幼い。あまり体に負担を掛け過ぎると却って逆効果になることを忘れるな』
ドライグが注意をくれる。はいはい。もちろん分かってるって。師父にも毎度口を酸っぱくして言われてるからな。
『それにしても相棒、ずいぶん遠くまで来たようだが、一体どのくらいの距離を走ってきたんだ?』
今度は質問してくるドライグに俺は少し考えてから告げる。
「んー、大体20キロぐらいかな?もう10キロぐらい走ったらまた休憩するけど」
『20キロを余裕で走り抜けられる子供など相棒くらいのものだろうな』
ドライグの声は呆れ半分感心半分といった感じだ。ま、それも龍通力のお陰なんだけどな。
今の俺はほんの少しだけ龍通力を出している状態だ。一ヶ月の修行で出す量のコントロールも出来てきた。これのお陰で俺は20キロという距離を走ることが出来ていた。
それからもう10キロほど走ってそこで止まった。俺はポケットから腕に巻いた父さんから貰った使わなくなった腕時計を見た。
「ああ。もうこんな時間か」
時計の針は午後の4時丁度を指していた。母さんからは午後5時までに帰ってくるように言われていたのでそろそろ帰らないと心配させてしまう。
「今日はここまでにして帰るとするか」
『そうだな。
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