暁 〜小説投稿サイト〜
RPG WORLD ―ろーぷれ・わーるど―  〜復讐の少年〜
一章  出会い
トラウマと新しい仲間(?)
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そんな声が聞こえた気がした。

「うぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁあ!!」

叫びながら、目の前の人物の胸の部分に両手で掌低を全力で当ててしまう。

「うわっ!?」

目の前の人が吹っ飛び、壁に激突する。
全力で放ってしまったために相手のHPが1/3減ってしまうが目に入っていない。

全員が何事かとばかりにこっちを見るが、眼に入っていない。

「ハッ.......ハッ......」

うまく息が出来ない。

顔が青くなっているのが自分でもわかる。

吐きそう。

痛い。どこかはわからないんだけど、どこかが痛い。痛い。痛い。痛い。

瞬間、僕の視界がブラックアウトした。

―☆―☆―☆―

「......う......?」

眼を覚ますと、そこはオランドゥさんにあてがわれた自分の部屋だった。

周囲には四人いた。

イシュラとレヴィアさん。
それと男の二人。
格好は白いシャツにオランドゥさんが着ているようなズボン。
この村の人かな......?

......? どうしてこんなところで寝てるんだろう......。

「えっと、蟻狩りしててそれから......街に戻ってきて......それから......オランドゥさんの家まで戻ってきて......それから......それから?」

どうしてだろう......その後の記憶がない......。

「ソラさん、昨日客間で倒れちゃったんですよ」

イシュラさんに言われるが、全然思い出せない。

......しょうがない。少し考えてみよう。

......客間......客間......!

考える間もなく思い出し、ベッドから跳ね起きる。

「どうしたんですかソラさん!?」

レヴィアさんに聞かれるがそんなことを気にしている暇はない。

「逃げなきゃ!遠くに!このままだと――」

「虐められる?」

言おうとしていることを言われ、びっくりして、そっちを向くと、そこには、現実世界であの二人を除くと唯一友達と呼べる人物がいた。

「翔君!」
「や。蒼空」

「翔君がどうしてここに......でもそんなことより、逃げなきゃ、翔君!現実世界の......!」

「だから、その必要は無いって」

「どうして!」

「蒼空が昨日見たのは、僕と、僕の親友のユウゴ。あの人たちとは全然違うから安心して大丈夫だって」

「え......?」

瞬間、頭の中が真っ白になる。

......どういうこと?

そして、目の前のもう一人の男が、あの学校の学ランを羽織りながら言う。

「ユウゴだ。昨日は君を怖がらせてしまったみたいで......本当にすまない」

そして頭を
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