ポンズ×ト×試験
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ン、お願いね。あっ、この釣竿って武器なんでしょ? 持っていったら?」
「うん、わかった」
「俺が提案するのはこの二本のロウソクの火が消えるかいなかで決着をつけよう」
「良いよ」
「ああ、相談してくれても良いよ」
そういって、下がろうとしている優男。
「ストップよ」
「何だい?」
「そのロウソクを真ん中に置いて、下がりなさい」
「っ」
「イカサマがされないなら問題無いでしょ?」
「確かにそうだな」
「ゴン、長い方でいいわ」
「長い方だね!」
「大丈夫なのか?」
「ええ、任せて」
全員が納得して、長い方を選択する。
「さて、ゴン、長い方を拾って、小さい方を渡して」
「はい、どうぞ」
「ありがと」
さて、どう動くかな?
あら、悔しそうにそのまま火を着けたわね。
でも、とっとと終わらせてあげる。
「ゴン君、釣竿」
「あっ、そうだね」
ゴンは私の言葉で釣竿を使い、とっとと針で相手の炎を消して勝利した。
「さて、次は私が行くわね」
ゴンと入れ違いでリングに立った。
「今までに19人殺したが――――」
頼んでもいないのに何か語り始めるガタイの大きな男。胸のハートの刺青をトントン叩きながら遠い目をしているけどキモ過ぎ。
「それで、提案は?」
「…………俺は女が相手でも躊躇せず殺すぜ!」
「じゃあ、デスマッチ?」
「ああ。だが…………」
「それでいいわ。はじめましょう」
「へっ、俺は…………」
「審判、始めて」
「スタート」
「ちょっ、まっ」
スタートと同時に指を鳴らす。すると、私の帽子から赤黒い鱗に覆われ、薄く綺麗な翅をもったお友達のハチが大量に出て来る。
「なっ、何だそれ…………」
「この子達はドラゴンを食い殺す力を持ったハチ達よ。ちょうど、餌の時間だったのよ。行きなさい」
「ひっ、やめっ!? くっ、くるなぁあああああああっ!!」
ハチを殴りつけるが逆に腕が折れる。念で攻撃しない限りはダメージなんて負わないわ。それから、みんなが群がり、食らいついていく。それは、鉄も骨も全て残さずに食べていく。
「お腹いっぱいになった?」
満足した子達は、私の帽子の中に入って行った。
「さて、これで三勝ね」
「あっ、ああ…………」
「貴女達もやる? この子達、まだ食べたりないみたいなの」
「いや、良い…………」
「そう、それじゃ、行きましょ」
新たに現れた道を通って、私達は次の部屋に向かった。次の部屋は負けてもいないし素通り出来たので問題は無いわ。
「右か左かだって…………」
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