D?but de ?trange.
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の下敷きになるのを免れた。
天井には穴が開いたので、そこから出るしかなかった。
しかし高さが足りない。
「これじゃ死んじゃう...」
しかしここで死ぬわけにはいかないので、少年は考えた。
ずっと考えていたが、結論はこうだ。
「壁を伝って登ればいい!」
ロッククライミングの要領で壁を登る。そんなに高い壁ではないのでそんなに大変ではなかった。
外に出ると、そこは見たことのない場所だった。
「ここ...どこ...?」
広場のようだが、あたり一面は草木に囲まれている。
「とりあえず帰らなきゃ...」
太陽の方へ向かって草木をかきわけながら進む。
少し進むと、壁に当たった。
「あれ....」
その壁には文字と絵が書かれてあった。
「これって...」
「ふふっ、驚いた?」
女の子の声がした。
刹那、激しいめまいに襲われてユーラは意識を失った。
崩壊する世界の中、彼は一瞬、女の子の影を見た。
次に目覚めると海岸にいた。
「ん.....」
「お、大丈夫かっ!」
そばにはヴァンとヴァンの父親がいた。
「まったく...こんなところで寝て...」
「何があった?」
「ぼ、僕は...」
洞窟での話はできなかった。それ以前にユーラは石版と洞窟の話はエレーナ以外にはしないことにしているのだ。
「泳いでたら溺れたか?」
「でもこんな格好で泳ぐか?」
「誰だって突然泳ぎたくなることはあるだろ?」
「でも服とか髪は濡れてないんだぜ?」
「う、確かに...」
息子に言い負かされる父親の姿がそこにはあった。
「うぅ...も、もう大丈夫です...ありがとうございます...」
ゆっくりと半身を起こし、2人の方を向く。
「おい、無理して動くなよ!」
「大丈夫です、もう大丈夫ですから!」
「そうか?ならいいんだが...」
「じゃ、僕は家に帰りますね!」
「ああ、気をつけて...」
そう言うとユーラは家の方へ走って行き、少しして再び戻ってきた。
もう一度洞窟の様子を見ようと思ったが、日も暮れていたので大人しく帰ることにした。
「おかえり〜」
ライサが草を眺めながら言う。
「ただいま...何それ...?」
「ん?いや...よく分からないんだけどさ...」
そう言いながらライサは見ていた草をユーラに渡す。
「これ、何か変だと思わない?」
一見しても何もおかしなところはなかった。
「いや、別に...」
「ほら、見てごらん」
ライサは草を取り上げ、光にかざす。
それをユーラが覗き込む。
「
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