第四十一話 義を貫く
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との会談をはねのけてしまったことに対して非もあるでしょう。ですが、ことは最早そういった段階ではないのです。ここに一つの資料があります。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが前大戦の英雄アークエンジェルです。彼らはここ、オーブに匿われていました。そして、知っているでしょうか?彼らはこともあろうに、テロ行為を連続的に行っていたということを』
次々と映像が流される。その様子は如何見ても前大戦の英雄と言えるような行動ではない。
『さらに最も問題なのは彼らが核動力を搭載したMSを運用していたという事なのです。そして、オーブはそれを匿っていた。わかっていただけただろうか?テロを支援し、あまつさえ己のその行為を正当化しようとする。これこそが今のオーブなのです!だからこそ我々は――――――』
流れる光景に思わず腰を抜かすウナト。最早映像に映っている様子は目に入らない。彼らは自身の正当性すらも奪われる事となった。
◇
「なんてことだ!!」
思わず壁を叩き付けるユウナ。彼はいま国防本部にて国民の避難の為に軍を必死で動かすように命令していた。声明によって国を守るために行動したというのに、またしてもあの疫病神に邪魔されたのだ。
「―――ナ様!ユウナ様!」
呼ばれていることに気が付き、とっさに顔を上げる。目の前には先日のタケミカヅチでの戦闘で昇格したトダカ准将がいた。本来なら敗走であった時点で降格ものだろうが、敵がミネルバであったこととアークエンジェルの介入があったということを考慮して昇格が認められたのだ。
「ユウナ様、ご指示を。どちらにせよ、こたびの戦闘は避けて通れなかったものです。そして我々としてはあなたの指示が無ければ動けるものも動けないのですよ!」
以前のタケミカヅチでの事で仲が良好になったなどと言うことはないが、互いの立場があるという事は理解したユウナとトダカはこの国防本部で互いの指揮に理解を取れる立場にあった。無論、未だ納得いかないことは多々あるが。
「あ、ああ―――とにかく、国防陸軍を中心に少しでも多くの国民を避難させるんだ。何なら本土防衛軍の陸戦力を使ってもいい。国防海軍は早期に展開。陸に上がらせないようにするんだ。彼らザフトだって交渉の余地がないわけじゃない」
「そのようなことが可能なのですか?」
最早交渉は不可能に思えるが、といった様子でこちらを見るオーブ軍。ユウナは思わずその視線に後ずさるが交渉は可能だと判断していた。
「勝利条件はどちらか二つだ。一つ目はザフトを一度撤退に持ち込む。二年前の連合のように一度でも撤退させれば向こうに交渉をもう一度仕掛ける機会がある。ザフトも馬鹿じゃない。割に合わないと判断すればこちらの誘いに乗るはずだ。
もう一つはロゴスの連中を宇宙に
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