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ゲルググSEED DESTINY
第四十一話 義を貫く
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びに酷く悲しい思いをしました。
そして、そういった虐殺行為もまた、あらゆるところで当たり前のように行われていることなのです。ロゴスだけでない。ザフトも、戦争という行為を行う存在は当たり前のようにこんな虐殺行為を行います。それを、ロゴスの虐殺行為だけ見せられ、そして戦争の原因は彼らだと、何故決めつけれるのでしょうか?
だからこそ、皆さんに真実を知っていただきたいのです。我々は今ロゴスを差し出せと言われている。ですが、我々はこの場に会談を持ちたいとそう発言したのです。オーブの理念をもって』

オーブの理念と言われて、場が静まる。かつての英雄ウズミ・ナラ・アスハ行った中立宣言を誰もが思い浮かべる。

『今回の戦争の発端はユニウスセブンの落下です。そして世間では、ロゴスがそれを引き起こしたかのように祭り上げられています。可笑しいとは思いませんか?何故、自分たちで自分たちの首を絞めるようなことを行うというのでしょう?無論、私にも総ての真実がわかっているわけではありません。本当にロゴスが引き起こした事態なのかもしれません。だからこそ、我々はプラントの評議会とロゴスとの仲を取り持ち、会談を開くべきだとそうザフトに呼びかけました』

再び場が騒然としだす。ロゴスが本当に悪なのか?対話による解決が存在しているならザフトはそれに乗るべきではないのか?口々に疑問が飛び出てくる。

『しかし、オーブ国民の皆さん。結果はあろうことに、ザフトは武力をもって再三とこちらに要求をしてきました。ロゴスのメンバーを引き渡せ、と。信じられますか?彼らは戦争を止めるためにと行動しているにも関わらず、対話ではなく暴力に訴えてきたのです。オーブは理念をもって戦う為に、この国土に戦火を曝すこととなるかもしれません』

更に騒然となる。再びこのオーブが焼かれる。そうなってしまえば我々はどうなるというのだと。

『ロゴスを今すぐ引き渡せと、そうおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。ですが、我々は理念を貫く、いえ、最早貫かざる得ない状況に追い込まれてしまったのです。理解してほしいとは言いません。恨んでくれても構いません。ですが、私は一人でも多くのオーブ国民を守るために、非常事態宣言を発令します。国民の皆さんはすぐにシェルターへと向かってください』







「やってくれたな……オーブッ!?流石は前大戦から持ち直しただけのことはある……!」

この非常事態宣言を聞き、デュランダルは込み上げる怒りを抑え込んでいた。ザフトとロゴスの会談。確かに持ち掛けられはした。だが、そのようなものはありえないと誰もがそう思い、一蹴したものだ。そして、事実受け入れた所で会談は成り立たなかっただろう。おそらくは延期や中止などと誤魔化している間にロゴスのメンバーを脱出させたはずだ。

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