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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
Epic9 誰?…黒宝石の魔法使い
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ってます。」
「そう、そんなに強大な力が…。わかったわエリカちゃん、もし何かあったら連絡をちょうだい!」
「えぇ、すぐにでも。」
エリカはセシリアに後をまかせ、玄関を抜け表へ出ると急ぎコネクトリングを右手に装着し、緊急でディスクを引き出すとそれにふれた。
『コネクト…プリーズ!』
「急がなきゃ、被害者が出ないうちに!」
そして魔法陣からマシン・アバタールを取りよせヒラリと飛び乗ると、城北579を目指して走りだした。
大事
(
おおごと
)
にならなければいいのだけど…
と心の中で祈りながら。
エリカの懸念していた通り、その城北579ではパワードタイガーと2体のホムンクルスが暴れ回っており、人々も右往左往しながら逃げ回っていた。
2体のホムンクルスはベルフェゴールが異世界から新たに送り込んだ最新型で、一体はコブラをモチーフとした全身に無数の鎖を巻きつけ武装している『チェーンコブラ』、もう一体はヘラジカをモチーフとした、屈強な体に大量の針を生やす『ニードルディアー』。
いずれも最新型にたがわぬ強さを見せつけ、パワードタイガーも2体のホムンクルスの活躍に満足していた。
『こいつぁすごいや、この2体がいれば竜の魔法使いなど恐れるに足らずだぜ!!…さぁ、もっと暴れろ!竜の魔法使いをおびき出すんだ!』
『了解でヤンス!』
『イエッサー!』
そして、三人が城北579のイベント広場にたどり着き、各々の得物を手に今まさに飛び込もうとしていた…その時。
ヂュンッ!ヂュンッ!
『ムッ…ようやく現れたな!』
『誰でヤンス!』
『…あれは!?』
足元に弾丸が命中し、完全に足止めを喰らいいきどおる三人が同時に振り向くと、その先に…いつの間にか現場に来ていたエリカが、ディザーソードガンを構えて仁王立ちしていた。
しかも、パワードタイガーから負の力を大量に感じているのか眉が片方引きつっており、いつもより威圧感が半端ない。
「待ちなさい、パワードタイガー。それまでです!」
『くっ、毎回毎回俺達の邪魔をしやがって!…と言いたいところだが、今日の俺達はいつもとひと味もふた味も違うぜ!』
「さては、また何か企んでいますね…いい加減あきらめなさい!」
パワードタイガーに
啖呵
(
たんか
)
を切られた彼女は普段通りのゆったりとした足取りで歩み寄り、ディザーソードガンを左手に持ち替え右手にドライバーオンリングを装備し直すとディスクにふれ、ディザードライバーを出現させた。
『ドライバーオン…プリーズ!』
「今日こそは許しません…変身!」
『オーライ・ユータッチ・ヘンシーン!…』
そしてディザーソードガンを
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