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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
Epic9 誰?…黒宝石の魔法使い
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ドタイガーか。朝早くからすまないが、ちょっと出かけてくる。」

洞窟内からだらしなくあくびをしながら現れたパワードタイガーの方を向き、ゼロは一言告げると獣道をスタスタと歩き始めた。
どうやら先程のリングと関係があるらしい。

『あの、一体どこへ?』
「戦力を調達してくる。俺達二人だけではたとえ天地がひっくり返っても、絶対竜の魔法使いは倒せないからな。」
『それは、そうですけど。それで、俺はどうしたらいいので?』
「お前は適当に町中を暴れ回っていればいい、そのうち向こうから竜の魔法使いがやってくるはずだ。後の事は俺にまかせろ。」

なるほど…と納得したパワードタイガーは、とりあえずもう一眠りするため洞窟内に引き返し、ゼロはそのまま城北町へと歩いていった。
その口元に邪悪かつニヒルな笑みを浮かべながら…。



時は過ぎ、午後1時25分。
この日エリカはソファーに腰かけサラやセシリアと「たちばな」で買ったドーナッツを食べながらのんびりとくつろいでいたが、途中から急に落ち着かない様子で窓から外をながめ難しい顔をしていた…いやそれだけではなく、体内にいるマギカドラゴンも外から流れる邪悪な気配を気にしているのか、先程から全く落ち着かないでいた。
二人もエリカのただならぬ事態にいやな予感を抱えつつ、彼女に声をかける。

「エリカちゃん、どうしたの?」
「さっきから外ばかりながめてて、何かあったの?」
「今、負の力が館の上空を通過しました…向こうから何だかいやな予感がします。」
『僕もそうだよ、エリカちゃん。それに、この邪悪な魔力…まさかとは思うけど、大昔に僕とゴダードで倒した敵がよみがえったのかも知れないね。』

エリカはマギカドラゴンの言葉に力強くうなずき、更に魔力を研ぎ澄ませて気配を感じ取っていく。
ヴァルムンクを手に入れ、更に魔力も大幅に向上したエリカは、最近になって負の力の流れを肉眼で見る能力を会得した。
そのため、今負の力がどこに行き着くのかが手に取る様にはっきりとわかるのである。
するとキイィィィィ…ンと言う音と共に、ある方角からすさまじい量の負の力が渦を巻いて流れ込んでいるのが感じられた。
負の力が流れるその先には、つい最近完成した大型複合レジャー施設『城北579』があり、しかも今日に限って片桐もおじの宇佐美も東京での警察幹部による会合に出席しているため城北署におらず、今戦えるのはエリカしかいないのである。

「この力…ただの力ではありません。セシリアちゃん、先輩をお願いします。」
「エリカちゃん、まさかその力って…かなり強いの?」
「はい、とてつもなく強力です。おそらく私でないと踏み込めないくらいのすさまじい魔力が、ものすごい勢いで一点に流れてい
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