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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
Epic9 誰?…黒宝石の魔法使い
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を提供する理由は何か?話次第では容赦はしないが。』
「理由はただ一つ…私がホムンクルスを増やしている間に、竜の魔法使いを倒してほしいためです。」
『竜の魔法使いを?我が?』
「はい、あなたがかつて受けた雪辱を晴らし、そして減ってしまった同士を増やすには…これしか方法はありません。」
『うむ…、それは確かに。』
「それに、私はホムンクルスを増やすための秘儀を知っています。後の事は私に任せて、あなたはここにある肉体を使って持てる力を打倒竜の魔法使いに発揮して下さい。」
この言葉に、カラミティドラゴンの長らく揺るがなかった心が大きく揺れた。
この世界に封印された当初、彼は単独で異世界をめぐり長い時間をかけて同士を探し求めた…しかし、どこへ行っても誰にも会えずさびしい思いをしていたのだ。
だが、数百年が過ぎホムンクルスがこの世界に封印された時、彼は自らの魔力と様々な能力をホムンクルスに与え数を増やす努力を続けてきたのであった。
当然ホムンクルス達も次第にカラミティドラゴンを主としてあがめる様になり、徐々にこの世界で勢力を伸ばしてきた。
だが、近年ゲートの発達により表世界にホムンクルスが現れる事が増え、しかも各地にいる魔法使いに撃退され数が激減してきている…。
それを食い止めるためには、やはり自ら出向いて魔法使い達を倒さねばホムンクルス達に未来はない…しかしそのためには肉体が必要となる。
ベルフェゴールの提案は、彼にとってまさに願ったりかなったりである…もはやカラミティドラゴンに迷いはなかった。
『いいだろう、我も力を貸そう!この世界で生きているホムンクルス達の未来を守るために!!」
「交渉成立ですね。では、こちらにある肉体をどうぞ。後はあなたのご自由にお使い下さい。」
ベルフェゴールとの交渉が成立し、まさに虎に羽がついたような気分で身が軽くなったカラミティドラゴンは、目を閉じ軽く念ずると。
グオォォォォッ!!
まさに大地を揺るがさんとばかりの雄叫びと共に、その身を黒い炎の塊と化しベルフェゴールのかたわらにあるカプセルに向かって突っ込んできた。
そして…。
ズガアァァァァァ…ン!!
カプセルが大爆発を起こし、巨大なキノコ雲が発生した。
カプセルが破片を盛大にまき散らして砕け散り、もうもうと立ち上がる爆煙の中…一つの影が上空に舞い上がり大地に降り立つ。
そう…今ここに、カラミティドラゴンが完全復活を果たしたのである。
ベルフェゴールとパワードタイガーは、ホムンクルスの主の新たな姿に自分達の未来を感じ、互いに喜び合った。
『ベルフェゴール、ついによみがえったぜ!俺達の主が!』
「えぇ、これで目標の一つは達成しました。次は、私の番です
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