第3Q「彼の顔が曇ったんだ。」
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たんだと思う。
悔しい。そう思えた。
それから毎日見舞いに行った。
でも彼女が目覚めることはなかった。
いつ目覚めるのかがわからなかった。
そんな時だった。
いつものように病室のドアを開けた。
ガラッ
「!!」
カーテンに人影のような黒い影が写っていた。
誰かいる・・・
一歩恐る恐る踏んでみると
「黒子か。」
その声で確信した。
近づいていみると赤髪の少年がいた。
「赤司君・・・いらしゃっていたんですね。」
「あぁ、事故以来こいつの顔見ていなかったからな。様子を見に来ただけだ。しかし未だに
眠り続けている・・・とは・・・」
確かに一理ある。あの事件から一週間以上経つのに目覚めません。
「早く・・・早く目覚めてくれ・・・百合羽」
そう呟きながら赤司君は彼女の手を握りしめていた。
「!!?」
意外だ。
初めていつも余裕だった彼の顔が曇ったんだ。
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