第四十話 アストレイズ
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したりビームガンを放てる辺り、隠し武装の要素がある様な気がしないでもない。デスティニーの掌といい、カオスの足のクローといい、アビスのMA形態での後ろへの射撃といい、他にも諸々含めてザフトにとって隠し武器というのは一種のロマンなのだろうか?
「ま、とりあえず俺のやることはこれらの整備だね」
セイバーのエネルギーも効率化すれば何とかなるかもしれない。ビームライフルの方はザクのライフルやマーレのビームバズーカのようにバッテリー式ではなくマガジン式にすればいいかもしれない。そう思いながらクラウはセイバーの改良に精を出すのであった。
◇
アークエンジェルはマルキオ導師と連絡をつけて、ジャンク屋との協力を取り付けていた。地上で移動できるマスドライバー施設であるギガフロートにアークエンジェルは着艦し、補給と整備を受ける。
「こりゃひでえ!海の中進んでて沈まなかったのが嘘みてえだな!」
一人のジャンク屋はアークエンジェルの損傷を見て、思わずそう叫んでしまう。見た目の損傷こそ、そこまで酷くはないように見えるが、修理をしている最中に見つかる被害を見ては驚愕せざる得ない。
思えば、補給こそいくらか受けることは出来たものの、基本的には海中を移動しているアークエンジェルはまともな修理を受ける事は出来ないでいた。そうでありながらオーブ艦隊を止めるために戦いブラストインパルスやマーレのゲルググから攻撃を受け、ベルリンでの戦いはアビスによって被害を受けて、エンジェルダウン時にはザフトの艦隊やMSから大きな被害を受けたと言える。
応急的な修理はともかく、本格的な修理をしていないアークエンジェルにも限界が来ていたのだろう。
「私たちのような厄介者を受け入れてくれてありがたいと思っている」
「なあに、壊れたもんがあって直せるのに修理しないなんざジャンク屋の恥ってもんだ。それに困ったときはお互い様だろ?」
依頼を受けて来ていたコバヤシマル・ジューゾー達はそう言ってアークエンジェルとムラサメの修理に取り掛かっていた。
「それにしてもお互い災難だな。テロリスト扱いされるなんてさ」
ロウがそう言いつつカガリ達に話しかける。ユニウスセブン落下の罪を擦り付けられて一時期は彼も大悪党のテロリストの扱いだった。
「しかし、我々が行ったことは貴方がたとは違い、結果的には……」
カガリ達も悩まされている。信じて行った行動自体はともかく、結果的にはテロリストと罵られてもおかしくないような行動だ。国を思い、オーブを思った結果がこれではと誇れる気持ちには成れない。
「いいんだよ、大事なのはそれを自覚して行動する事なんだ。それによ、道なんて自分で決めるものだ。他人が勝手に決めていいもんじゃねえ。王道ばかりが道じゃないんだ
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