一夜
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俺が目を覚ましたのは知らない天井があった所だった。
ここは何処だろう?と思いながら起き上がると、
「ッツ!!」
腹に鈍い痛みを感じた。瞬間、俺は今までのことを全て思い出した。
あぁ俺、刺されたんだな…
など思いながら慎重に体を上げた。すると、足の方に少し重みを感じた。俺は招待を探ろうと足下を見た。
…は?
俺は驚愕した。何故かって?じゃあ、見てみろや!!
…俺の足下にはそう、彼女がいた。あぁ、名前聞いてないな...的なくだらないことを考えていた。
「あれ?俺、彼女に助けられたの?」
俺は最後の薄れゆく意識の中で確かに彼女を見た。...とても凛々しかった。
... 俺はありがとう。と思いながら彼女の頭を撫でてやった。... すごく彼女の髪はさらさらしていてとても撫でやすく、何度も撫でていた。
...ふと俺は思った、
あれ?今、夜じゃん?
俺は太陽の変わりに月が出ている空を見て思った。確か俺が倒れたのは夕方、そしてそれから応急処置をしてベッドに寝かせる時間を考えると...
「あれ?んじゃあ、今は深夜?」
俺は時計を見た。そこには3時24分と、デジタル時計で示されていた。
俺はさすがに彼女をここまで待たせたのは悪いと思い、風邪を引かないように彼女に毛布をかけてやった。
「ぅぅん... 」
一瞬俺は彼女が起きると思ったが、ベッドに顔を埋めて寝ていた。俺も起こすのは悪いと思い、俺も再び布団を被り、眠りに入った。
Side out
Side 霧亜
私が最初に目を覚ましたのは小鳥が鳴いていて、朝の日射しが入ってきた朝だった。私はデジタル時計を見ると、6時23分だった。
あぁそういえば昨日は病院で寝たんだ...
と思いながら毛布を取った。...毛布?私はふと寝ている彼の顔を見た。すると、私には気づいていないそうで外を見ていた。...彼の顔はまるで生気がなかった。
「ん?あぁ起きたか...おはよう。」
私をここに寝させた張本人がだるそうな声を出しながら私に声を掛けた。
「ん?あぁ...おはよう...」
「俺は何時間ぐらい寝ていた?」
「二日間...」
彼の顔は驚愕に染まった。
「...そういえばあの後、君が助けてくれたんだね。ありがとう。」
彼は満面の笑みで言った。
...私が彼に対するイメージが変わった...今までは、
『話し掛けても単調な言葉しか返さない、無愛想な人間。』
だったが実際に話してみるととても話しやすかった。
...何故病院で寝てたかって?いや、一応恩人だから。
「さて、もう動けるしそろそろ家に帰りますか...」
「え?動けるの?」
「うん?あぁ...ほら。」
彼は私のいる前でぶんぶ
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