世界、崩壊〜
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アンタじゃないわ」
ダン!
「おおっと」
何かが障壁に当たる。見るとスキマからライフルを構えた少女が現れていた。
「・・・はやて!しっかりしなさい!」
「う・・・シノ・・・ン・・・」
「・・・致命傷じゃないようね。これを飲みなさい」
シノンと呼ばれた少女がはやてに瓶に入った液体を飲ませる。
「やれやれ、邪魔が入るのは嫌いなんだよ」
「奇遇ね。私も邪魔されるのは嫌いだわ」
再び光の矢がシノンに向く。
「そんな銃じゃこの数は捌けないだろう?」
シノンはそれを笑って・・・ライフルを投げ捨てた。
「私の武器は一つじゃない」
そう言って取り出したのは何かの筒だ。それを軽く振ると・・・黒い刀身が現れた。
「長い間傍観者をやってると暇だから、色々身に付くのよ」
シノンは走り出し、光の矢を弾きながら接近。男に迫り・・・身を捻った。
「喰らいなさい・・・!ヴォーパル・ストライク!!」
ガァン!
「くく・・・なるほどね。君が傍観者になった理由は・・・」
「・・・!」
「残念だったね。正史でなら起こった奇跡が君には起こらなかった。身を挺して君を守った彼はもがきながら君の目の前で・・・」
「黙りなさい!!」
「彼の亡骸の前で泣き崩れる彼女と妹。君はどんな目で見られたかな?」
「・・・!」
「それを後悔してるからその剣を使ってるのかい?くく、くくくく」
「この・・・!」
「どうやら図星のようだねぇ?僕は“可能性”を言ってみたけど・・・ビンゴだったんだね!?あははは!」
シノンはゆっくりこっちを見る。
「大澤 亮!五十嵐 咲!早くはやてとその破壊者を連れてスキマに入りなさい!」
「お前は!?」
「足止めよ!少しすればフェイト達が来る!」
「・・・わかった。咲、行くぜ」
「ああ・・・亮はともかく、俺は足手まといにしかならないからな・・・亮、傷は?」
「真似が解除されればある程度治るよ。さ、行くぞ!」
はやてを抱え、愛依は咲に任せる。そして空間に向かって飛び込んだ。
「・・・!?」
以前飛び込んだ時と何かが違う気がした。
『逃がさないよ・・・ふふふ』
それを聞いた時・・・意識が暗闇に沈んでいった・・・
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