世界、崩壊〜
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ガチャン!
・・・誰かがグラスを落としたようだ。俺は気になって立ち上がった時・・・身体が、重くなった。
「ーーーーー!?」
次の瞬間には俺は地面に倒れていた。いや・・・俺だけじゃない。立っている人間は一人もいなかった。
「な・・・んだ・・・!?」
この感覚は知っている・・・世界の修正力の圧迫と似ていたが・・・けどなんで?俺や咲だけでなく、みんなまで・・・
「う・・・あああ!?」
珪子が悲鳴を上げた・・・瞬間、身体が光に包まれ、四散した。
「珪子さん!?」
「あ、ああ・・・!?」
隣にいた紗智も・・・同じように消えた。
「サチ・・・!?」
それを皮切りにどんどん消滅していき・・・
「キリ・・・トく・・・」
「ア・・・ス・・・」
・・・遂に、俺と咲以外の全員が消滅した。その段階で圧力も消え、俺達は立ち上がる。
「お姉ちゃん!里香!・・・な、なんなんだ・・・」
「・・・あ!・・・亞莎!いるか!?」
・・・返事はない。
「リパル!詠!」
咲も同様だ。・・・と、その時、地震が起きて・・・“空間が割れた”
「な・・・!?」
「くっ・・・亮、とにかく出るぞ!」
店から飛び出して外を見渡すと・・・唖然とした。
「なんだよ、これ・・・」
辺り所々ひび割れて暗闇が広がっていた。人の気配もしない・・・何が起こってるんだ。
『・・・ょう!咲!』
頭に声が響いた。この声は・・・
「紫!?」
『・・・から、逃げ・・・さい!スキマ・・・開い・・・!』
「なんだって?聞こえないぞ!」
『亞莎たち・・・無事・・・!迎え・・・とにかく、逃・・・』
ブツン、と声が消えた。
「逃げろ・・・って言ってたよな」
咲の言葉に頷く。
「とにかく進もう。止まってて・・・も?」
その時、空中が光った。目を凝らすとそれは・・・光の矢だった。
「おい・・・あれ・・・!」
「やばい・・・走れ!」
俺と咲は走り出す。少しすれば背後から光の雨が降り注ぐ。
「っ・・・!当たるなよ、亮!」
「ったりまえだ!」
半身で後ろを見ながら矢を回避していく。・・・だが、いかんせん数が多すぎる。このままじゃ・・・そう思った時・・・声が響いた。
「ジェットザンバー!!」
ゴォォォン!!
俺と咲の間に強力な魔力が叩き込まれ、背後の光の矢が全て薙ぎ払われた。
「・・・ふぅ、二人とも大丈夫?」
目の前に金髪の女性が降りてきた。
「君は・・・確かフェイト・T・ハラオウン・・・?」
「フェイトでいいよ。亮くん、咲くん」
「どうして・
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