第三十四話 現場
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や切り出された石等をあわよくば、自身の商会から購入してもらえるかもしれないと言う期待等が合わさって、この寄付は投資と割り切り商人達は、寄付をした。
商人は、利に対してはまるでカミソリの様に鋭くなる性質をワイアットは知っていた為に前述の区画整理と道路設備の整備時にもワイアットは、寄付を募っていた。トリステインの性質上、馬車鉄道駅やトリスタニア郊外に土メイジを使い建てた港やドッグ群(この場合、空飛ぶ船 )に、直接繋がるように作られたトリスタニア第二商業区域通称ブリュッセル(名前は、ワイアットがベルギーに相当する場所だからと名付けた。)。この一等地を寄付金が一番多く寄付してくれた商会に安く譲り渡した。
以上の事から、商会や商人達はこぞって寄付をするのだった。巨大な市場であるトリステイン市場、その巨大なパイを食べる為に、今までトリステインに支店を持っていなかった商会もトリステイン市場参入の為、トリスタニア公共事業の投資に食らい付いていた。ワイアットは、他にもローマ帝国の発展理由の一つである“道路”にも着手していた。
基本的にトリステインの貨物は、馬車鉄道を使用して運ばれており、余程のバカか無知でないと襲われない強硬で堅牢な護衛をしていた。
しかし、それだけでは、需要に対しての供給の流通を確保出来ない。
ワイアットは、その為に交通・運搬手段を増やしていったのだ。主に航空運搬、海上運搬、陸上運搬この3つを握りトリステイン国営商会である、ブリティッシュ商会に利権を渡し間接的に各国の流通を管理しようと画策した。ブリティッシュ商会は、公共事業の建設を全て安く引き受ける為や国家機密の技術流失を防ぐ為に作られた商会で、内情はワイアットの孤児院卒業者が、社員の大半をしめているのだった。前述の新聞社も傘下であり、また鉱石採掘を請け負うトリステイン資源公社も傘下である。二社以外にも多種多様な会社や商会を傘下に置きハルケギニア最大の商会と言っても可笑しく無いほどの規模に純利益、雇用人数、保有船舶数等を誇っていたが、何分ワイアットの居た宇宙世紀や中世(第二次世界大戦時)等、まだまだ遠く及ばない為に、ワイアットはまだ普通の中堅企業と考えていた。
また銀行や株式の所謂金融業を開始していた。一部の貴族や商人らを使い社交界に珍しいもの自慢を開始させていた。これにより、他国の貴族は珍しいものを集めているのが当たり前一種の権威を現すものとして用いられることとなった。その上に、諜報員を使った流行作りにより果実等を高く売り捌いたり、花の流行を作り裏で値段操作をして、花に対する過剰投資を誘発させてガリアやゲルマニアの商会を借金漬けにして乗っ取りその商会が持っていた商売範囲や人脈をブリティッシュ商会は食らい尽くしていた。
トリスタニアのみでもこの変化…トリステイン全体では、ワイア
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