第三十九話 続く闘争
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ヘブンズベースのロゴスが白旗を上げたのは、デストロイが倒されてすぐの事だった。
「勝ったのか……?」
『ようやく終わった―――』
敵の攻撃が沈黙し、ロゴスが完全に敗北したと通信でも告げられる。
「皆、よくやってくれた。帰還するぞ」
『は、はい!』
アスラン達はミネルバに帰還し、コックピットから降りると大勢のクルーから称えられる。
「やったぜ、シン!」
「これってさ、やっぱパイロット全員勲章ものだよな!」
皆浮かれている。当然だろう。ロゴスという大敵を捕らえることに成功したと思っているのだ。彼らはジブリールやアズラエルが先に脱走していることなど知らない。戦争がこれで終わると思っていた。
「やりましたね」
「ああ、これで戦争が終わるといいんだが」
シンとアスランも互いの奮闘を褒め称え合いながら終わったことに喜びを感じる。彼らは全員がそうやって喜びを分かち合っていた。ロゴスの一部がまだ逃げ延びているという知らせを聞くまでは――――――
◇
「凄いね〜ザフトは。あのヘブンズベースがあっさりと陥落しちゃったみたいよ。堅牢な基地も落とされる時は一瞬なんだね〜」
中継ステーションの護衛を終え、月のアルザッヘル基地で補給を受けていたネオ達はたった今届いたヘブンズベースが落ちたという悲報に驚いていた。
「コーディネーターに協力するような愚盲なナチュラル共のせいだ」
「まあまあ、落ち着きなさいな。しっかし、ジブリールは宇宙に帰ってこれんのかね?帰ってこれなかったら俺ら無駄足じゃね?」
エミリオが怒りを表す様子にダナは落ち着けとばかりに宥めながら話題を変える。
「それよりさ、こいつ等!ミネルバの奴等は一体いつになったら来るんだよ!」
宇宙ではバスケも出来ないとばかりに不満をこぼしながら、ヘブンズベース陥落の悲報の際に出てきた復讐の対象であるミネルバを指差してそう言う。
「そう言われてもね、俺も困っちゃってるわけでな、アウル―――」
「なんだよ、この役立たず!」
「い、今のは胸にグサッっときたぞ……」
「ロアノーク大佐は何馬鹿やってるんだか?」
アウルとネオのやり取りを見ながらダナは馬鹿がいると呆れ果てる。
「大佐―――地上から新型機がこちらに送られてくるそうです。大佐の部隊のファントムペイン宛とのことなので連絡を回したのですが―――」
「ああ、わかった。すぐにいく。少しばかり待っていてくれ」
新たに配属されるらしい機体は誰が担当することになるのか?順当に考えればアビスを失っており、スローターダガーやウィンダムで出ているアウルだろうが、機体によっては変更もありうる。エース向けの機体はロッソイージス、ネ
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