第116話 グレイVSハルト 最後の戦い
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ユ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ここはとある森の奥深く。風で揺れる葉の音と、私の呼吸の音しか聞こえない。
ハ「待ってたぜ。ユモス。」
ユ「!!ハルト・・・」
音も無く姿を現したのはハルト。背中に剣を1本背負っている。
ハ「今回は必ずお前を闇のどん底に突き落としてやる。誰も来ない、闇の世界にな。」
ハルトの闇のような黒い瞳が怪しく光る。今回は本気だ・・・
ハ「それにしても、臆病だったお前が格闘技とはねぇ。」
ユ「ハルトだって、とっても内気だったじゃない。」
ちょっとした昔話。よく街の草原で、お兄ちゃんとハルカさんとハルトと一緒に遊んだのを覚えている。その直後だった。デリオラが街を襲いに来たのは。
ハ「お前のせいで、グレンは死に、後を追いかけるように姉ちゃんも死んだ・・・こんな事になったのはユモス、お前のせいだっ!!」
それはずっと前から理解してる事だった。
ハ「お前はここで終わりだ。」
ハルトは、背負っていた剣を持ち、刃先を私に向ける。
ハ「消え失せろっ!!ユモス・クオリナァァァァァァァァァァッ!!!」
ハルトが怒鳴りながら私に剣を振りかざしてくる。7年前から『死』は覚悟が出来ていた。私はゆっくり目を閉じた。でも、いつまで経っても私に剣は振り下ろされない。恐る恐る片目を開けると・・・
ユ「グ、グレイ・・・」
グレイが氷でハルトが振りかざした剣を受け止めていた。
ハ「またてめぇか。」
グレイはハルトの言葉に聞く耳も立てずに、後ろにいる私を抱き締めた・・・って、これってさっきの逆バージョンだよね?その時、
ユ「がっ!!」
今度は私の鳩尾にグレイの強烈な拳が1発。
グ「さっきのお返しだ。」
私は気を失う直前、私は目の当たりにした。初めて見る、グレイの怒りのオーラを・・・
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『ここからまたグレイ目線でいきます。』
俺は気を失ったユモを木に寄り掛からせる。
ハ「お前はバカか?仲間をそんな手荒なやり方で気絶させるなんてよ。」
ハルトは俺を見くびるように言う。
グ「・・・・・で・・・」
ハ「あ?よく聞こえねぇな。もう1回はっきり・・・」
グ「お前のせいで、ユモがどれだけ苦しんでるか分かるかっ!!!」
森中に俺の声がこだまする。
ハ「俺はユモスに苦しみや悲しみを与えるのが好きなんだ。」
グ「
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