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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
千切り
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「そういうこった。俺はボノ。これからよろしく。」
「ああ、よろしく。」

握手をすると、ボノは露店のほうに戻っていく。

「さて、焼きそば食べたいやついるか?」

一輝の質問に、子供全員が手を上げる。

「一人で一パック食うと晩飯が食えなくて怒られそうだし・・・二人で一パックな。箸はこっから持ってけ。」

子供達が持っていくが、それでもかなり余る。

「では、私たちもいただきましょう。」
「だな。「いただきます。」」

二人は同時に一口目を食べ、

「「美味しい・・・」」

そのまま一気に一パックを食べきった。

「いや〜うまかった。」
「はい。あの人はかなりの腕前ですね。」

だが、それがまだ大量にある。
一輝はこの現実から軽く目をそらし、スレイブの口元を拭っていた。

《こういうところは見た目の年齢と合致するんだよな・・・》

「あ、ありがとうございます。」
「いいよ、これくらい。」

スレイブは顔を真っ赤にして一輝にお礼を言う。

そのまま無言の状態に入り、気まずくなったところで助けが入った。

「あら、一輝君じゃない。」
「よう、飛鳥。それに耀も。ゲームのほうはどうだったんだ?」
「ガロロさんのせいで中途半端。」

耀は少しご立腹だった。
そして、そのまま視線を一輝の横、スレイブがいるのとは逆に向け、

「それは?」
「ん?ああ。さっき参加したゲームの賞品。かなり美味しいけど、食べる?」
「食べる!!」

耀は早速一つ目を幸せそうな顔で食べだす。

「飛鳥も食べたら?ホント、信じられないくらい美味しいぞ。なあ?」
「ええ。食べないのは、もったいないです。」
「そうね・・・じゃあいただくわ。」
「残り全部どうぞ。」

一輝は二パックだけ取ると、残りを全て二人に押し付け、スレイブとともに次の露店へと目指していった。

背後から聞こえてくる、飛鳥の声を無視して。

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