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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING A
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その手伝い。OK?」
「ええ。」
「大丈夫です。」
「問題ないよ!」
「了解です。」

一輝は四人の返事を聞くと、手持ちの武器の確認を始め、水を補充しに向かった。



             ==============



“アンダーウッド”上空1000メートル地点。
一輝は人の姿のスレイブとともに水に乗り、グリーのすぐ横を飛んでいた。

「いや〜、ホント、いい眺めだな。」
「ですね。閉ざされた空間でありながら、地平線が見える、なんとも不思議な光景です。」

一輝はそうやって箱庭を眺めながら、倉庫から取り出したサンドウィッチを食べる。
いつでも呑気なやつだ。

「スレイブも食べるか?」
「今食事を取るというのはどうかと思いますが、いただきます。」

スレイブも小腹が減っていたようで、素直に受け取る。

「十六夜もどうだ!?うまいぞ!」
「なら俺とサラとグリーの分、三つくれ!」

一輝は十六夜に三つのサンドウィッチを渡す。

「サンキュー!ついでに、グリーが編隊を崩せばこの五倍は出せるって言ってるんだが、どう思う!?」
「俺も出すから、行こうぜ!」
「だから、先ほどから行くなといっているだろうが!」

サラは二人の問題児に振り回される。
そうやって楽しんでいた集団だが、だから気づけなかった。

編隊の真正面に黒い円盤のようなものが現れていることに。
それは、突如として形を変え、蠢くように戦慄き始める。
そして・・・

「ぜ・・・全員、逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

それは、魔王レティシア=ドラグレアの姿になり、サラの胸元にめがけて、長槍を放った。

「サラ!」

その槍は尋常外の速度でサラに向かうが、十六夜がそれを左肩に受け、庇う。
一輝はその姿を見て、少し安心すると後陣に向けて、声を荒げる。

「十六夜の言葉が聞こえなかったのか!死にたくなければさっさと逃げろ!!」

その声で固まっていた後陣は蜘蛛の巣を散らす勢いで逃げ出すが、それがレティシアの気を引いてしまい、龍の影を変幻させた無数の槍で狙いを定める。

「スレイブ!」
「はい、マスター!」

一輝はすぐさま剣の常態のスレイブを持ち、鞘を腰につるすと、同時に水の剣、弾を作り、影の槍を撃墜していく。

「これはッ・・・!」
「はい、一撃一撃が途轍もなく重いです!」

一輝は押し負けそうになりながらも、スレイブの助力によって持ちこたえる。
そうして全てを打ち落とし、レティシアの観察に入る。

「あれは・・・レティシア本人ではないな。」
「なぜそう言い切れるのですか?」
「一つ目に、今は休戦期間中だから本人が襲ってくることは出来な
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