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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING 一時中断
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応答した猫族が記憶に引っかかる。

《なんだっけ・・・間違いなくどこかで会ってるんだけど・・・》

一輝が悩んでいると、十六夜が猫族、キャロロと話し出す。

「アンタもしかして、二一〇五三八〇外門で喫茶店をやってる猫のウェイトレスか?」

《そうだ!何か三毛猫とも仲がよかった・・・》

そこで一輝は完璧に思い出す。

なんでも、六本傷の頭首、ガロロ・ガンタックの二十四番目の娘で、父親の命令の下東で喫茶店を開き、諜報活動を行っているそうだ。

いい噂もちゃんと流れている、とありがたい事を言っているが、問題児達がそれを気にするはずがない。
むしろ、そのタイミングで悪戯をしだすのが、この問題児達である。

「へえ、諜報活動か。そんなことをしてるなんて聞いたら、今後はあの店に入れなくなるよなぁ、二人とも?」
「だな。美味しいからよくあそこを使って作戦を立てたりしてたけど、全部筒抜けだったってことだからな。怖くてつかえたもんじゃない。」
「そうよねえ。此処は一つ、二一〇五三八〇外門の“地域支配者”として地域に呼びかけでもしたらどうかしら?『“六本傷”の旗本に、間諜の影あり!』みたいなチラシでも作って。」
「いいねえ、それ。簡単にだけど、こんな感じか?」
「お、いいじゃねえか。効果抜群だろうな。」

十六夜と一輝、飛鳥の三人は周りに聞こえるようなノリノリの声音で話を進め、一輝は話をしながら、いつの間に準備したのか、パソコンとプロジェクター、スクリーンを出し、そこに広告の画像を映す。
一方のキャロは猫耳と鍵尻尾を跳ねさせて焦る。

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!そんなことをされたらうちの店がやっていけなくなりますよ!それになんですかそのチラシは!無茶苦茶完成度高いじゃないですか!」

それはそうだ。一輝が元いた世界で、実際に喫茶店をつぶすために使ったものを、少しいじっただけなのだから。
今回のケースとは違い、その喫茶店は法律に違反しまくっていたので、一輝は店の信用を一日で破壊し、店を一日で破壊し、大元のヤクザを一日でつぶしたのだが。

「あら、そんなこと知ったことじゃないわ。私たち“ノーネーム”には地域発展と治安改善の義務があるのだもの。表立って諜報活動をしている喫茶店なんて、放っておけるはずがないわ。」
「それを見逃して欲しいって言うなら・・・相応の態度ってものがあるだろ?」
「ちなみに、キャロロの発言は全部録音されてるから、今更ごまかすのは無理だぞ?」

すっごく生き生きとしている、問題児三人である。
そして、キャロロは半泣きだ。

「こ・・・これからは皆さんに限り!当店のメニューを格安サービス一割引に
「「「三割だ。」」」
「うにゃあああああ!サ、サラ様ぁ〜!」

キャロロはサラ
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