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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
破滅の抜け道 D
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ロの二人は状況を理解していたが、残りの三人は理解できず、すぐそばにいた人も見えず、困っていた。

そして、その場に光が戻ると・・・


三人の目には、さっきまであった炎の固まりが消え、代わりに少し大きくなった暗闇と、社交ダンスを踊っている二人が映った。

「って、何をしているのですか!」
「「社交ダンスだけど?」」
「何で今やってるのよ!」
「「いい感じに暗くなってたし。」」
「それ以前に、私たちとヤシロは敵同士!何を馴れ合っているのですか!」

三人は当たり前のことを突っ込むが、この二人に、その当たり前が備わっていなかった。

「じゃあ、明るくなったしバトルパートに戻ろうか。」
「そうだね。私からの試練は、まだ二つ残ってるし。」

なんとも呑気に、ヤシロにいたっては自らの手数をあっさりとバラして、二人は元の位置に戻る。
その間に、完全に周りから忘れられた火取魔は一輝の中に戻っていた。
ドンマイ、火取魔。

「さて、じゃあ次のにいくよ。」
「おう。まあ、何とかなるだろ。」
「呑気すぎます、マスター。相手は魔王ですよ?」
「それに、さっき以上のが来るでしょうし。」
「間違いなく、警戒すべきです。」

呑気な一輝とそれを止める三人。
これでもまだ止まらないのだから、もう少しストッパーが必要かもしれない。
そんなやり取りをしている間に、ヤシロは唱え始める。

「 Le tremblement si fort au mois de Mai,(五の月に大いなる地震)
  Saturne,Caper,Jupiter,Mercure au boeuf:(土星は魔羯宮、水星、木星は金牛宮)
  Venus aussi Cancer,Mars,en Nonnay,(金星も巨蟹宮、火星は処女宮)
  Tombera gresle lors plus grosse pu’un oeuf.(やがて卵よりも大きな雹が降る)

詩を終えると、まず激しい地震が一輝たちを襲うが、これには全員が耐える。
問題なのは、いつの間にか空に広がった宇宙空間から飛来してくる、大量の雹だ。

「雹か・・・なら、燃やしてもらうのが一番かな?」

一輝は方針を決め、言霊を唱える。

「かつて国の王をたぶらかし、破滅へと追いやった狐よ。」

今度は、伝説を召喚する。

「自らは何もせず、それでも破滅へと導く、怠惰なる狐よ。」

そのものを一番あらわすと思う言霊を唱え、そして

「今わが百鬼として、その力を振るわん。」

そのものを、召喚する。

「今ここに顕現せよ、九尾!」


一輝の体から光り輝く霧が広がり、目の前で固まっていく。

その霧が全て消えると、そこには金髪の女性がい
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