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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
破滅の抜け道 @
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毒を放つ。

「マズッ!」

音央は反応しきれず、目を瞑り衝撃に耐えようとするが・・・

「・・・あれ?なんで・・・」

いつまでたっても衝撃がこず、むしろ何かに支えられている。
気になって目を開けると・・・

「一応聞いとくけど、なんとも無い?」
「!!、!?」

音央の目の前に一輝の顔があり、自分はお姫様抱っこで抱えられていた。
一瞬で音央の顔が赤くなる。

「あ、ありがとう・・・」
「羽、溶けたみたいだから当分出ないぞ。おとなしくしてるように。」
「それはいいけど・・・は、早く下ろして!」
「下が毒まみれだからむり。そういうわけだから、少しおとなしく・・・」

といいながら一輝が音央の顔を見ようとするが・・・

「こっち見んな!スリーピングビューティー!」
「イテエ!地味にイテエ!」

音央の茨で顔をぐるぐる巻きにされ、見えないようにされた。

「これ外せ!何も見えん!」
「いいのよ、見えなくて!」
「バランス取れなくて落ちるから!毒の中に落ちるから!」
「・・・絶対にこっち見ないでよ・・・」

音央はしぶしぶといった様子で茨を解き、一輝は躊躇い無く音央のほうを見る。

「って、みんなって言ったでしょう!」
「気になったからな。にしても、オマエ・・・顔赤くね?熱でもあるか?」
「無いわよ!」

そんな感じでラブコメをしている間に、毒はきえ、それで死んだらしいモンゴリアンデスワームの死体が転がっていた。
自滅である。バカだろ・・・

「ふう・・・終わった。」
「早く下ろしなさい!」
「はいはい。」

一輝はさっさと下に降り、音央を下ろす。

「お二人とも、お疲れ様でした。」
「俺は音央から受けたダメージしかねえよ。何で仲間から攻撃受けてんだよ・・・」
「うっさい!あんたが悪い!」
「ええ・・・」

一輝はなぜ自分が悪いのか分からず、納得できないようだ。
女三人は納得しているようだから、聞くことも出来ない。

「まさかラブコメしながら倒すとは、思って無かったよ。」
「ラブコメしてないわよ!」

音央は主張するが、この場では無意味だろう。

「さて・・・ここからは同時に何体も召喚してもいいのかな?」
「こっちに合わせてくれてありがとう。もういいよ。」

音央はたいした活躍が出来ていないが、この後してくれることだろう。

「じゃあ、いっきにいくよ?」

ヤシロの周りで魔方陣が大量にに発生し、その場を破滅が満たした。

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