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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
魔王とティータイム
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は本当に桁が違ったな。妖怪であれに近い値段になるのは、白面金毛九尾の狐とかダイダラボッチみたいに神としても見られてるものや、是害坊みたいに国最強の称号を持つもの、あとは、神様でも殺せばそれ以上の値段になるかな。」
「神様を殺してももらえるんだ。そのあとは?」
「一週間は暗かったけど、妹が生きてるかもしれなくて、会ったときに兄がこんな状態ってのはどうなんだ?と思い、普通にすることにした。」
「そっか・・・妹さんが、か。でも、それくらいならどうにかなるかな。」

ヤシロは二つ目のケーキを食べながら自己解決する。

「私が言ったのは、家族を殺されて、その殺した相手を全て、その手で殺す。これは立派な破滅の要素だってことだよ。」
「そうなんだ?」
「うん。後はそのまま絶望して目に付く人を殺して回るーとか、善悪関係なく全ての妖怪を殺すーとかの要素があれば完璧なんだけど、それぐらいはどうにでもなるからね。」
「それで破滅の物語か。」
「そういうこと。で、物は相談なんだけど・・・皆、破滅の要素を持ってるんだし、」

一輝たち三人は、流れから次の言葉の予想が付いていた。

「私のコミュニティ、“ルインコーラー”にこない?」
「「「断る。」」」

だから、即答が出来た。

「うわお、即答だ。」
「一応、俺はヤシロちゃんを倒すぞーって息巻いてきたわけだし。」
「私たちはあのゲームについてかなりうらんでるし。」
「そちらのコミュニティに行くわけがないじゃないですか。」

ヤシロは解りやすくがっかりする。

「なら仕方ないか。質問はもう終わり?」
「うん、後はヤシロちゃんを隷属させてからでいいかな。」
「じゃあ、はじめようか。私の隷属とお兄さん達のコミュニティ参加を懸けてのギフトゲームを。」

ケーキを食べ終えたヤシロちゃんはいすから降りながら大きな本を取り出す。

「それは?」
「ノストラダムスの預言書。私の魔道書だよ。」

ヤシロが本を開くと、ページが飛び、黒い輝く契約書類となる。



『ギフトゲーム名“破滅の抜け道”
   ・プレイヤー一覧
         ・寺西 一輝
         ・六実 音央
         ・六実 鳴央

   ・ホストマスター側 勝利条件
         ・プレイヤーを破滅へと導く。

   ・プレイヤー側 勝利条件
         一、少女を破滅から救い出す。
         二、全ての破滅を退ける。

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
                               “ルインコーラー”印』


「さあ、破滅の物語を始めましょう。」


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